Jリーグとプレミアリーグの比較―市場規模の推移とその違い―

2020年1月24日

Jリーグとプレミアリーグの市場規模(所属しているクラブの収益の合計)はどの程度違うのかと思い、違いを比較してみました。

個人的には、とても驚きの結果でした。

リーグの成り立ち

プレミアリーグ

プレミアリーグはイングランドのトップサッカーリーグであり、1992年に開始されました。

有名チームで言うと、マンチェスターユナイテッドやリバプールが所属しているチームです。マンチェスターユナイテッドはかつて香川真司選手が所属したことで有名になりましたし、リバプールは南野拓実選手で話題になりました。

Jリーグ

一方で、Jリーグも1993年に始まりました。

近年、収益上で躍進を見せているのはヴィッセル神戸です。2018年シーズンではJリーグチームの中で最も売り上げを上げたチームとなっています。

両リーグとも25年以上の歴史がありますが、あまり歴史に差はありません。

では、市場規模を見てみましょう。

リーグの比較

Jリーグとプレミアリーグの市場規模

Deloitte, Jリーグ,をもとに作成

ご覧の通り、1996/1997シーズンは、プレミアリーグ830憶円、Jリーグ481憶円で、1.7倍程度の差しかついていません。

一方で、2017/2018シーズンはプレミアリーグ6,528憶円に対し、Jリーグは1,106憶円と6倍以上の差がついています!!!(1ユーロ120円で計算)

悔しいですね!!20年間のどこでこんなに差がついてしまったのか…

その大きな要因は放映権です。

放映権

放映権とは

テレビ局でのテレビ放送において、他社から借り受けたり配給されたニュース素材・放送番組や、スポーツ・イベントを独占的に放映できる権利のこと

wikipediaより

とされています。

現代では、ネット中継などが発達していますので、一般的には「 中継・録音・録画により、ネット、ラジオやテレビなどの放送番組として制作し、放送することができる権利 」と理解されているようです。

Jリーグは2017/2018シーズンからDAZNの独占中継となり、各クラブにDAZNマネーなる放映権分の分配金が配分されていますが、プレミアリーグの市場規模に比べると増分はごくわずかです。
ちなみにDAZNは2017年~2026年の10年間で、放映権を総額2,100億円で取得したといわれています。一年あたりに直すと、1年210億円ですね。
一方、プレミアリーグの放映権は2018-19シーズンで、1年で3,413億円の放映権があるといわれています。放映権の規模が大きく異なりますね。

また放映権の契約期間も少し違います。
Jリーグは10年間の契約をDAZNと締結しましたが、プレミアリーグは最近は3年ごとの契約となっており、平均すると契約ごとに40%程度契約金額が上昇していっています。
DAZNは、10年間でJリーグの人気が上昇することを見越して、先行投資をしている印象を受けますね。

次回以降のブログでは、このようなリーグの収益構造の違い、スポーツチームの収益構造の違い、JリーグやJクラブはどうしたらいいか取るべき戦略の方向性など、様々な視点からサッカーチーム経営について書いていければと思います!

まとめ

1996/1997シーズンは、プレミアリーグ830憶円、Jリーグ481憶円で、1.7倍程度の差

2017/2018シーズンは、プレミアリーグ6,528憶円に対し、Jリーグは1,106憶円と6倍以上の差