面白いスポーツマーケティング ―Formula E ファンブースト―

2020年1月24日

Formula Eが面白いマーケティングの取り組みをしていたので紹介します。

これを見るとスポーツマーケティングにはいろいろな形があるんだなと思わされます。

Formura Eは電気自動車のフォーミュラカーによるレースです。2014年の9月から開催されています。

 Formula Eはファンを巻き込む施策として、「ファンブースト」と「アタックモード」を作りました。特に、ファンブーストが特徴的に感じました。

 今回は両方紹介したいと思います。

ファンブースト

 「ファンブースト」はFormura Eの立ち上げと共に、フォーミュラEの人気を上げるために作られました。主催者(FIA)が提案したルールです。
 どのような仕組みかというと「ファンブースト」というポイントのようなものをドライバーに与えます。ファンにオンライン上で投票してもらい、人気投票で3位以内に入ったドライバーは、追加パワーがもらえるというものです。ドライバーはレース中にそれを使って加速できるます。
具体的には、モーターが10%前後パワーアップし、これを使う事で加速ができより上位に入ることが可能となります。

 2014年当時はスタート前にファンブーストを得た3人が発表されていましたが、その後のシーズンからはレースの途中で発表される、という形に変更されました。今では中継の中で、ドライバーがファンブーストを使ったことがわかるようになっています。

 なんだか、 AKB48の総選挙みたいですね。 ファンに支持されて、CDの中の投票権でセンターが決まるという仕組みに、シンパシーを感じます。

 これによって、ファンはドライバーをもっと応援することができ、その応援がドライバーの力になります。ドライバーの手助けをしたいファンを囲い込む作戦ですね。競技の中に声援以外の形でファンが関与できる取り組みは、非常に珍しいことではないでしょうか?

2019年7月30日現在、Fanboostは下記のようになっています。

アタックモード

 次に「アタックモード」です。

 これも、レース中に車の馬力を一時的に上げることができるものです。

 ファンブーストとアタックモードの違いは、アタックモードはアクティベーションゾーンと呼ばれるレーシングラインから外れたところにあるエリアを通過することによって使えるようになる点です。

 アタックモードは、敢えてラインを外すことでタイムロスをさせて、レース戦略を楽しむためのシステムとして導入されました。現在は全車に使用が義務付けられています。

まとめ

「ファンブースト」は、その名の通りファンにオンライン上で投票してもらい、人気投票で3位以内に入ったドライバーが得られる追加パワーです。

「アタックモード」は、アクティベーションゾーンと呼ばれるレーシングラインの外にあるエリアを通過することによって使えるようになる追加パワーです。

 Jリーグでも、コンテンツビジネスという側面からいえば、スタメンをファン投票で決めるチームがあってもいいかもしれませんね。トライする価値のある取り組みではないでしょうか。