サッカーチームはどうやって儲けているの?収入(売上)はどこから?(事業構造:収益編)

2021年3月29日Jリーグ,スポーツビジネス,プレミアリーグ

前回ブログでは、サッカーチームの事業の大きさについてお話ししました。
今回は、
・サッカーチームの儲けの構造(収益構造)
・Jリーグチームの収益構造の現状
・ヨーロッパチームとの比較
について皆さんにお伝えしたいと思います。

結論から言いうと、儲けの構造には「4本柱」があります。

  • 入場料収入
  • 広告収入
  • グッズ販売収入
  • 放映権収入

また、Jリーグのチームは、すべての収入項目の規模においてヨーロッパに後れを取っており、中でも放映権がとても少ないという現状があります。

順にご説明します。

最近のJリーグリームの経営状態を分析したブログはこちら↓

<ちなみに費用編↓>

マンチェスターユナイテッドの経営戦略と経営状況を分析したブログはこちら↓

オリンピックの収入構造について詳しく知りたい方はこちら↓

ヨーロッパチームとの比較

それでは次に、
「マンチェスターユナイテッド」
「ヨーロッパのサッカーチーム営業収益Top20にランクされるチームの平均(バルセロナ、レアルマドリード、バイエルンミュンヘン、チェルシー等)」
「プレミアリーグの平均」

と比較してみましょう。(データはフットボールマネーリーグ2019より参照) https://www2.deloitte.com/global/en/pages/consumer-business/articles/deloitte-football-money-league.html)

規模が違いすぎて、日本がぐちゃってなってしまいましたww
欧州に比べて事業規模が小さいことが再確認できます。

一方これでは何もわからないので、割合を見てみましょう。
売上合計を100としたときの割合を示しています。

プレミアリーグの平均を見ると、放映権収入の割合がものすごく大きいことがわかります。
プレミアリーグでは多くのチームが収益の60%程度を放映権で得ていることがわかります。

また、ヨーロッパ収益Top20のチームとマンチェスターユナイテッドも40%前後を放映権で得ています。

一方、Jリーグ平均鹿島の全体に占める放映権の割合は10%と11%です。

さらに、少し極端な例ですが、その他収入を獲得賞金だと考えて、仮に鹿島がすべての大会で早期に敗退したとします。獲得賞金がなくなるわけです。この時、その他収入がないと仮定すると、割合の図は下記のようになります。(簡易化のためアカデミーの売上も削除した)

こうしてみてもやはり、Jリーグ平均と鹿島の全体に占める放映権の割合は欧州に比べて少ないです。

ヨーロッパは、チームが経営努力をする以前の放映権の段階で、ある程度の収益が確保されていることがわかります

サッカーチームの経営努力にはいくつかの方法があり、チームが試合で勝つことによって賞金を稼ぐ、フロントが努力することで広告や物販収入を上げる、チームとフロントが相互に努力し入場収入を稼ぐ、などがあります。
一方で、日本のサッカーチームの業績を向上させるには、チームの経営努力以前に、JリーグがACL、ルヴァンカップ、さらに天皇杯などの大会の放映権を見直すことも一つの手段として有効ではないでしょうか。

まとめ

儲けの構造には「収益の4本柱」があります。

  • 入場料収入
  • 広告収入
  • グッズ販売収入
  • 放映権収入

Jリーグのチームは、すべての収入項目において規模でヨーロッパに後れを取っており、特に放映権がとても少ないという現状があります。

経営状況の改善には、チームの経営努力だけではなく、リーグの努力も同じく必要だということが再確認できました。

最近のJリーグリームの経営状態を分析したブログはこちら↓

<ちなみに費用編↓>

オリンピックの収入構造について詳しく知りたい方はこちら↓

スポーツ大好き勉強家ビジネスマン
国立大工学研究科➡国内大手企業(社員3,000人の中から、選抜制海外駐在員に抜擢される)➡2年制国内フルタイムMBA(スペインIE business schoolに半年間交換留学)➡働きながら副業実施中
サッカー歴25年
欧米サッカー現地観戦試合数30試合以上
元社会人関東1部サッカーチーム所属、元Jリーグチームインターン、元甲子園売り子
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