【2019年】Jリーグクラブの経営状況。儲かっているのかいないのか?

2020年8月8日Jリーグ,スポーツビジネス,ビジネス

今回は、Jリーグのクラブが儲かっているかどうかチームの経営状況・業績を確認したいと思います。

スポーツチームに就職を考えている人や、好きなJリーグチームがある人におすすめの記事となっています。

これが読み終われば、Jリーグチームが全体的に儲かっているのか、儲かっていないのかが理解できます
Jリーグ全チームの2018年度の業績と、その一般企業との比較2016年~2018年の3か年の推移を調査した結果を載せています。

結論から言うと儲かっていませんでした。
どの程度儲かっていないかも書いています。

これまで二回にわたりサッカークラブの儲けの構造を見てきましたので、そちらも参考にしてください。

2018年度、J1リーグ平均と全J1チームの経営状況

まず、2018年度のJ1リーグ平均と全J1チームの経営状況を見てみましょう。

収益(売上)と営業利益額

2018年度にJ1リーグに所属する各チームの上側に収益(売上)、下側に費用を書いています。
2018年度の売上が大きいものから順に並んでいます。

売上規模は、
1位神戸 97憶円
2位浦和 75億円
3位鹿島 73億円
となっています。

やはりイニエスタ選手の効果もあり、売上と営業利益の絶対額は、神戸が圧倒的ですね。

また、2018年度J1リーグ平均は、営業収益47憶円、費用46億円、営業利益1.4憶円です。

サッカーチームの売上がどのように構成されているかは、過去ブログをご覧ください。

さらに、皆さん驚かれると思いますが、営業赤字のチーム数は非常に多いです。
横浜Fマリノス、コンサドーレ札幌、ベガルタ仙台、湘南ベルマーレ、清水エスパルス、ジュビロ磐田、セレッソ大阪、サンフレッチェ広島、サガン鳥栖、9チームにもおよびます。
18チーム中8チームもです。こんなに多いとは想像しませんでした。

ちなみに、J3のチームに至っては、14チーム中12チームも赤字ですほとんど全部です。しかもほとんどのチームが、利益剰余金もマイナスで、債務超過に陥りそうなチームも何チームかあります。え、倒産する…驚きです。

サッカーはリーグの構造上、儲けが出にくいスポーツだと聞いてはいましたが、まさかここまでとは思いませんでした。

営業利益率

利益率を見てみましょう。

利益率でみても神戸20%を超えており圧倒的です。
順位は1位神戸、2位鹿島、3位川崎となっております。

J1チームの平均営業利益率は3.2%です。
こうして並べてみると、Jリーグ平均も、神戸に引っ張られている感があります。

一般企業の営業利益率との比較

では、営業利益率を一般企業と比較してみましょう。
各企業は企業の発表資料から、一般企業平均と製造業平均は経済産業省の資料( https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/kikatu/result-2/h30sokuho.html )よりデータをピックアップしています。
比較対象として取り上げた企業は、ランダムピックアップです。

まず、GAFAの一角であるfacebookの営業利益率が46%とダントツで高いことがお判りいただけると思います。

このグラフでは、次に高いのがヴィッセル神戸で20.9%となっています。
おそらく親会社の楽天より営業利益率は高いはずです。

Jリーグ平均の営業利益率3.2%を見てみますと、一般企業の平均4.2%を下回っており、営業利益率が低いことがわかります。

さらに、一般企業の平均営業利益率4.2%を上回っているJ1チームは2018年度時点で、ヴィッセル神戸、鹿島アントラーズ、川崎フロンターレ、ガンバ大阪、FC東京の5チームのみです。
このことから、J1チームは儲かっていないといえるのではないでしょうか。

ちなみに売上の規模を一般企業と比較したブログが過去にありますので、ご興味がある方はそちらもご覧ください。↓

2016年~2018年の3か年のJ1リーグ平均とJ1リーグ全チームの業績推移

では、次に2016年~2018年の3か年のJ1リーグ平均とJ1リーグ全チームの業績推移を見てみましょう。

今回は、数字と気になる点だけピックアップしています。なぜそうなっているか?の分析は次回以降に持ち越したいと思います。

並んでいる順番は2018年度の売上規模の大きい順にチームが並んでいます。

それでは、業績です。少しグラフが読みにくいですが、ご辛抱ください。

次に個人的に気になるところにコメントを入れたグラフをお示しします。

以下コメントです。

  • 神戸のここ3年の収益(売上)の伸びが大きい。営業利益率20%となったのは、2018年度が初めて。2017年度は赤字。
  • 鹿島の2018年の大きな伸び
  • 川崎のここ3年の安定成長。収益も営業利益も安定して伸びている
  • 名古屋は経営は安定していたが、2017年はJ2に落ちた
  • 鳥栖の伸びはトーレス効果?
  • 柏はトーレス効果と同じだけ伸びている?
  • C大阪の継続赤字の原因は?
  • 広島は強いのに売上小さいし、2018年は大幅赤字
  • 新潟のスタジアムはいつも満員のイメージだが、売上規模は小さい。

今後、これらの点についても、解説していければと思います。

まとめ

Jリーグチームは儲かっていない。

Jリーグ全チームの2018年度の業績:
・ヴィッセル神戸が収益額、営業利益額、営業利益率すべて一位。その後、浦和や鹿島、川崎が続く。

一般企業との比較:
・Jリーグ平均の営業利益率は、一般企業の営業利益率より低い。
・ヴィッセル神戸の営業利益率20.9%は一般企業と比較しても、高い。
・一般企業平均の営業利益率を上回っているチームは2018年時点でヴィッセル神戸、鹿島アントラーズ、川崎フロンターレ、ガンバ大阪、FC東京の5チームのみ 。

2016年~2018年の3か年の推移
・ヴィッセルの好業績は2018年度に始まった。

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