スポーツチーム財務諸表の図解イメージ ―サッカーチームと家計を例に―

2020年7月4日ビジネス,会計

今回は前回に引き続き、会計と経営についてスポーツチームを絡めながらお話ししたいお思います。
前回と前々回↓

今回は、財務諸表のイメージをつかんでいただくために、
・ビジュアルで財務諸表図解イメージ
・それぞれの項目の意味するもの
について、ご説明したいと思います。

ご説明に当たり、家計とサッカーチームを例に挙げます。

前回は単語を紹介するのみにとど待ってしまいましたが、今回はその単語が何を意味しているかの具体的イメージをつかんでいただこうと思います、

財務諸表なんて一度も見たことがない!という人に向けて、解説しています。

スポーツチームにおいて、チームの勝敗だけでなく、チームの経営状況を理解できるようになると、好きなチームの新たな一面が見えてきます

家計の例

損益計算書(Profit & Loss Statement : PL)

まず損益計算書(Profit & Loss Statement : PL)です。
PLは儲けを計算する書類でした。 前回↓

PLは、家計でいえば給料や食費の部分です。
売上は、サラリーマンであれば給料や副業をされている人ならその収入に当たります。
費用は、食費、スーツ、パソコン、住宅ローンの金利、税金などです。
利益は、給料から必要経費を支払った後に残っている余剰の部分です。

これらを合わせてPLと呼んでいます。

貸借対照表(Balance Sheet:BS)

次に、貸借対照表(Balance Sheet:BS)です。

資産とはお金の使い道を、負債と純資産はお金の集め方を表している、ストックのリストでした。前回↓

BSは、家計でいう財産と借金の部分です。

これを細かく見ると、
資産は、流動資産、固定資産
負債は、流動負債、固定負債

で成り立っています。

流動資産1年以内に換金可能な資産を指し、固定資産1年以上にわたって利用する目的で保有する資産を指します。

流動負債1年以内に支払いの期限が到来する債務で、固定負債返済期日が一年以内に到来しない債務を指します。

つまり、
流動資産は、現金、預金、株券、貸金などです。
固定資産は、家、家具、車、定期預金などです。
流動負債は、クレジット残金、短期ローンなどです。
固定負債は、住宅ローン、自動車ローンなどです。
純資産は、自分の本当の資産ということになります。

これらをまとめたものを、BSと呼んでいます。
上から下に向かって、ものの大きさが大きくなっていくイメージでしょうか。

ざっくりいうと、このPLとBSの2本の棒(細かく言えば4本)から、経営がわかり、儲けの構造や戦略がわかります

ほんとにそんなことあるのかとお思いかもしれませんが、ほんとにそんなことあります。

それではサッカーチームでみてみましょう。

サッカーチーム

損益計算書(Profit & Loss Statement : PL)

PLは、家計では給料や食費の部分でした。
サッカーチームの場合は、
売上は、広告収入、チケット入場料、放映権、グッズ販売料などです。
費用は、選手の給料、スタッフの給料、スタジアムを借りていればその費用、販管費(減価償却費やチーム広告費)、借金の金利、税金などです。
利益は、売上から費用を支払った後に残っている余剰の部分です。

これがサッカーチームのPLです。

貸借対照表(Balance Sheet:BS)

BSは、家計でいうと財産と借金を表し、流動資産、固定資産、流動負債、固定負債、資本で成り立っているものでした。一般的なJリーグチームは、たいてい以下のようになっています。

流動資産は、現金、預金、グッズの在庫などです。例えばタオルマフラーを作って売れ残れば、それは流動資産になります。
固定資産は、スタジアム(自前なら)、事務所、練習場、移動バスなどです。流動資産より、すぐ現金化しにくそうですね。
流動負債は、短期借入金などすぐに返さないといけない負債などです。
固定負債は、長期借入金などすぐ返さなくてもよい負債などです。
純資産は、家計の時と同様に、自分の本当の資産ということになります。

そのほか、プレミアリーグのチームは、選手登録権という区分を資産の項目として設けています。選手登録権とは、選手獲得に要した移籍金を表すものです。
つまり、ヒトを会社の資産と見立てて会計処理しているということです。
選手登録権について↓

ですから、プレミアリーグのチームの場合、BSは下記のようになります。

もしJリーグも同様の会計処理を行っていれば、ヴィッセルの資産がとんでもなく大きくなっているはず!!次回以降確認してみましょう。

まとめ

BSとPLの2本の棒(細かく言えば4本)から、経営がわかり、儲けの構造や戦略がわかります。

財務諸表のイメージとそれぞれの項目

家計

サッカーチーム

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