スポーツチームのPLとBSの関係をイメージでつかもう 川崎フロンターレの例

2020年7月4日ビジネス,会計

前回まで、BSとPLの大きさや利益をつかむことで、企業の戦略や儲けの仕組みがわかることをお話してきました。

今回は、

・PLとBSの関係について

お話しします。

後半では、川崎フロンターレを例にとって、流れをお伝えしています。

PlとBSが3つの大切な財務諸表のうちの2つの表であることはわかるし、それぞれどのような項目があるかも、これまでのブログからお判りいただけたと思います。

そこで、この2つがどのように結びついているかをご説明します。
この結びつきが理解できると、財務3表の意味がより明確にできるようになります。

財務諸表なんて一度も見たことがない!という人に向けて、解説しています。

スポーツチームにおいて、チームの勝敗だけでなく、チームの経営状況を理解できるようになると、好きなチームの新たな一面が見えてきます

PLとBSの結びつき

BS(貸借対照表)とは、手元にあるストック(資源)の表で、PL(損益計算書)は、儲けを計算する書類であることは前回お話ししました。

その2つの表は下の3つのステップを踏んで結び付いています。

①まず、1年の最初のストックの表(BS)があります。
②そして、1年の稼ぎの成果(PL)があります。PLで利益が計算されます。
③最後に、1年の最後に残ったストックのリストの中に、その1年で獲得した利益の増分が乗っかります

この繰り返しです。

図示するとこんな感じです。

カンタンでしょ?

家計の例でいうとこんな感じ。

①まず、1年の最初の財産(BS)があります。
②そして、1年の稼ぎの成果(PL)として給料があります。PLで利益が計算されます。
③最後に、1年の最後に残った財産の中に、その1年で獲得した利益の増分が乗っかります

1年の稼ぎの成果(PL)の中の利益が、1年の最後に残ったストックのリストの中に、入っているのがお判りいただけると思います。

これは、ビジネスの流れを表しているともいわれています。

①資金を調達する
②設備投資する
③コストを投入する
④売上を獲得する
⑤利益を獲得する
⑥事業資金となる
⑦図示するとこんな感じ

この循環が経営活動と呼ばれるものです。

家計の例でいうとこんな感じ。

①資金を調達する(家計でいう借金)
②設備投資する(家計でいう車購入)
③コストを投入する(ガソリンを消費しながら)
④売上を獲得する(収入を得る)
⑤利益を獲得する(収入とガソリンの差額が利益)
⑥事業資金となる(もっといい車を買う資金となる)

この2つの表のつながりをイメージできると、経営がよりイメージできるようになります。

サッカーチームの例

ではサッカーチームの例を見てみましょう

2017年のDAZN初年度にリーグ優勝して2018年DAZNマネーをゲットした川崎フロンターレがイメージしていたのはこんな感じ。

①DAZN初年度(2017年)にリーグ優勝する(DAZNマネーという資金を調達する)
②2018年に大久保嘉人選手を獲得する(設備投資する)
③大久保嘉人選手に給料を払う(コストを投入する)
④大久保嘉人選手のグッズ売上や大会の入賞資金を獲得する(収入を得る)
⑤利益を獲得する(収入と費用の差額が利益)
⑥事業資金となる(もっといい選手を獲得する資金となる)

大久保嘉人選手は2018年度には目立ったインパクトは残せませんでしたが、フロンターレが想像していた事業のイメージは上記のイメージであったと思います。

まとめ

PLとBSは次の3ステップで結び付いている

  1. 1年の最初のストックの表(BS)があります。
  2. 1年の稼ぎの成果(PL)があります。PLで利益が計算されます。
  3. 最後に、1年の最後に残ったストックのリストの中に、その1年で獲得した利益の増分が乗っかります

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