2019/20シーズン サッカーJ1チーム ホームページ グローバル化ランキング

2020年7月4日スポーツビジネス

今回、最近少し気になったサッカーJリーグ、J1チームのホームページのグローバル化ランキングを作成することにしてみました。さらに後半では、海外チームやほかのスポーツとも比較しています。

はじめに

最近フェルナンドトーレス選手が引退され、Jリーグに所属する外国人選手に注目があつまっています。
またJ1チームは、J2チームに比べ資金も豊富ですから、外国人選手が多数所属しています。

一方で、経営サイド、コマーシャルサイドから見たグローバル化は進んでいるのか気になり、独自にホームページグローバルランキングを作成してみることにしました。

最近インバウンドで、海外から旅行にいらっしゃる方も増えてきているので、そのついでにサッカー観戦してから帰っていただくのがいいですよね!

海外のお客さんも好きなチームができたら、とりあえずネットで検索すると思うので、その接点として外国語サイトがあるかどうかは非常に重要だと思います。

J1チームホームページグローバル化ランキング

ホームページのグローバル化の定義ですが、今回は「外国語サイトの言語数」を基準にランキングを作りました。2018/19年シーズンにJ1に所属しているチームを対象に作成しています。(2019年8月25日時点)

「ページがあるか」「ページがないか」だけで判断していますので、内容は加味していません。

早速、ランキングに移りましょう。

1位 サガン鳥栖
(7言語:日本語、英語、簡体中文、繁体中文、韓国語、イタリア語、スペイン語)

1位 川崎フロンターレ
(7言語:日本語、英語、ポルトガル語、ベトナム語、中国語、韓国語、タイ語)

3位 ヴィッセル神戸
(4言語;日本語、英語、ドイツ語、スペイン語)

4位 松本山雅、サンフレッチェ広島、セレッソ大阪、ガンバ大阪、名古屋グランパス、清水エスパルス、湘南ベルマーレ、横浜Fマリノス、FC東京、ジュビロ磐田、浦和レッズ、鹿島アントラーズ、コンサドーレ札幌
(2言語:英語、日本語)

17位 大分トリニータ ベガルタ仙台
(1言語:日本語のみ)

このような結果になりました。

個人的には、ヴィッセルがぶっちぎりの1位かなと思っていたので、サガン鳥栖と川崎フロンターレが同率一位と意外な結果でした。

サガン鳥栖

中でも鳥栖が、意外でした。
日本語、英語、簡体中文、繁体中文、韓国語、イタリア語、スペイン語の7か国語です。

フェルナンドトーレス選手を獲得したため、スペイン語のサイトがあってもおかしくないなとは思っていたのですが、かなり多くの言語に対応していました。

中でも、簡体中文、繁体中文などといった、中国の中でも2つの言語に対応しているとは驚きでした。

イタリア語は、フィッカデンティ監督が就任されたときにできたのかなと想像しますが、以前フィッカデンティ監督が就任していたチームであるFC東京はいまだに英語と日本語のサイトのみですので、サガン鳥栖の努力が垣間見えます。
少し、サガン鳥栖が好きになりました。

内容的には、ニュースを各言語で発信しているわけではないので、すごくいいものとは言えませんが、対外的に発信していきたいという思いが伝わってきます。

川崎フロンターレ

次に川崎フロンターレ

日本語、英語、ポルトガル語、ベトナム語、中国語、韓国語、タイ語の7ア国語でサガン鳥栖と同率1位です。

Facebookも4か国語で発信しているようです。(私がつなぐと、日本語で表示されましたが。。。)

一方、外国語サイトで紹介している内容は、所在地やマスコットの紹介のみで、「少しサイトがそこにあるだけ」な印象を受けました。
が、外部に発信していくという意気込みは素晴らしいと思います

特に、川崎は優良ブラジル人助っ人を多く獲得している印象がありますので、ポルトガル語のサイトがあることで、助っ人は少し心のハードルが下がるのではないでしょうか。

ヴィッセル神戸

3位はヴィッセル神戸。
日本語、英語、ドイツ語、スペイン語の4か国語がありました。

言語は、ポドルスキ選手がいるからドイツ語イニエスタ選手がいるからスペイン語、があるのだと推測できます。

中でも、発信している内容が最も素晴らしい印象を受けました。

上のサイトは、「郷家選手がやべっちFCに出ます」というスペイン語のサイトです。ニュースをその国の言語で発信していることは、サガン鳥栖や川崎フロンターレでは見られないことですので、大変すばらしいことだと思います。さすがヴィッセル神戸ですね。

一方、アジアはターゲットにしていない様子で、中国語や韓国語のサイトはありませんでした

商業的な意味からいうと、ヴィッセルに上手い中国人選手を獲得してもらい中国語のサイトを開設してもらうと、ビジネスインパクトはかなり大きくなりそうだなと想像できます

4位以下

4位~16位はみな同率で、日本語と英語のサイトを保有していました。
いくつか感じたことを列挙します。

浦和、鹿島、名古屋、G大阪など、収益規模の上位に入っているチームも、英語のほかの外国語サイトを持っていないのは意外でした。

(ちなみにJ1リーグの2017/18シーズンの収益ランキング↓)

例えば、鹿島のクォンスンテ選手やかつてのガンバのイグノ選手のように、チームの主力になり、韓国代表にも主力として召集されるような選手もいますので、韓国語のサイトがあってもいいのではと思います。

さらに、中国もヨーロッパに比べれば明らかに近いですので、中国語のサイトをなぜ作らないのかなとも思います。放映権の関係で、中国ではJリーグが放送されていないのかもしれませんが…

さらに、コンサドーレ札幌はチャナティップ選手がいて、タイからの注目度が高まっている一方、タイ語のサイトがないのは少し意外でした。

野々村社長は、様々なビジネスの影響まで考慮していらっしゃる印象でしたので、タイ語のサイトがあるのではと考えていました。現に、チャナティップ選手が来てからタイからの北海道への観光客も増えたようですので、チャンスを逃すことにならなければよいなと思います。

海外チームやその他スポーツとの比較

海外チームやその他スポーツとも比較してみたいと思います。

レアルマドリード

9か国語:日本語、英語、中国語、インドネシア語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、アラビア語、スペイン語

印象的なのは、インドネシア語ですね。

インドネシアは、世界第4位の人口を誇っていますので、潜在市場が大きいと判断したのでしょうか。地理的には日本のほうがインドネシアに近いので、日本も負けていられませんね。

マンチェスターユナイテッド

7か国語:日本語、英語、中国語、韓国語、アラビア語、スペイン語、フランス語

印象的なのは、日本語と韓国語です。

これはパクチソン選手と香川真司選手をきっかけに作られたのではないかと推測されます。どこのチームも選手の獲得をきっかけに、新しい言語に対応するHPを作るのでしょうか。

レアルマドリードとマンチェスターユナイテッドで無視できない点は、
ホームページ内で発信している外国語サイトの内容です。母国語と同等程度の内容のニュースや選手紹介が、各言語でHPに掲載されています!!!
Jクラブの外国語での発信内容とは、比べ物になりません!!

この外国語サイトのクオリティという意味でも、やはり上の2つはビッククラブと言えますね。

また、レアルもマンUも中国語のサイトを作っているというのも、無視できません。
中国はサッカーを見る文化があるという裏付けにもなります。
日本のチームも中国語のサイトは必須かもしれませんね。

野球チーム

参考に野球も載せています。
野球はどこも閉鎖的なリーグ編成をしているということで、言語対応は少なめですね。大谷選手のいるエンゼルスも、英語とスペイン語のみで、日本語サイトは今のところありません。
そういう意味で、読売ジャイアンツが中国語、韓国語サイトを作成しているのは評価すべき点かもしれません。

まとめ

J1チームホームページグローバル化ランキング

1位 サガン鳥栖
(7言語:日本語、英語、簡体中文、繁体中文、韓国語、イタリア語、スペイン語)

1位 川崎フロンターレ
(7言語:日本語、英語、ポルトガル語、ベトナム語、中国語、韓国語、タイ語)

3位 ヴィッセル神戸
(4言語;日本語、英語、ドイツ語、スペイン語)

4位 松本山雅、サンフレッチェ広島、セレッソ大阪、ガンバ大阪、名古屋グランパス、清水エスパルス、湘南ベルマーレ、横浜Fマリノス、FC東京、ジュビロ磐田、浦和レッズ、鹿島アントラーズ、コンサドーレ札幌
(2言語:英語、日本語)

17位 大分トリニータ ベガルタ仙台
(1言語:日本語のみ)

がみ
国立大工学研究科➡国内大手企業(全社5,000人の中から、選抜制海外駐在員に抜擢される)➡2年制国内フルタイムMBA(スペインIE business schoolに半年間交換留学)➡フリーランス
サッカー歴25年
欧米サッカー現地観戦試合数30試合以上
元社会人関東1部サッカーリーグ所属、元Jリーグチームインターン、元甲子園売り子
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