マンチェスターユナイテッドの資産は?オールドトラフォードは借り物?持ち物?所有者はだれ?

2020年8月16日スポーツビジネス,プレミアリーグ

オールドトラフォードは誰のもの?

今回は、プレミアリーグに所属するマンチェスターユナイテッドの会計上の資産について解説したいと思います。
資産とはいわゆる持ち物のことです。
マンチェスターユナイテッドの会社としての持ち物は、何なのでしょうか?

マンチェスターユナイテッドのホームスタジアム、オールドトラフォードは誰のものなのでしょうか?

例えば、甲子園球場阪神タイガースの資産ではなく阪神電気鉄道が所有しています。
例えば、FC東京の本拠地である味の素スタジアムは、東京都が所有しています。そのため、試合時は東京都からスタジアムを借りています。

甲子園球場は阪神電気鉄道が所有者

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読み終われば、マンチェスターユナイテッドの資産についてほぼ理解できます。

ちなみに、資産とはWikipediaにはこう書かれています。

会計学用語であり、財務会計および簿記における勘定科目の区分の一つ。会社に帰属し、貨幣を尺度とする評価が可能で、かつ将来的に会社に収益をもたらすことが期待される経済的価値のことをいう。

wikipedia

つまり、マンチェスターユナイテッドの資産は、将来マンチェスターユナイテッドの収益をもたらすことが期待されているものということですね。

ちなみに、株価から計算される資産価値とは違う概念なので注意してください。
資産≠資産価値(詳しい解説は別の機会に行います。)

また、2019年シーズン終了時点で1£130円換算で計算しています。

ちなみにマンチェスターユナイテッドの収益を分析したブログはこちら
マンチェスターユナイテッドの費用を分析したブログはこちら
マンチェスターユナイテッドの経営戦略と経営状況を分析したブログはこちら

会計上の資産の全体像

マンチェスターユナイテッドは、2019シーズンの終了時点で、以下の資産を持っていると報告しています。

Property, plant and equipment 319億円
Investment properties 18億円
Intangible assets 933億円
Deferred tax asset 185億円
Trade receivables 20億円
Derivative financial instruments 3億円
Inventories 3億円
Prepayments 17億円
Contract assets – accrued revenue 38億円
Trade receivables 79億円
Derivative financial instruments 4億円
Cash and cash equivalents 377億円

総資産 1,994億円
です。図にすると↓

急に!!英語!!!英語が並んで並んでうぎゃーとなりましたか?
安心してください。ちゃんと解説します。
まず全体像をつかむには、大きな数字を見ていくのが鉄則です。
大きな数字は先ほどの図だと

①Property, plant and equipment 319億円
Investment properties 18億円
②Intangible assets 933億円
Deferred tax asset 185億円
Trade receivables 20億円
Derivative financial instruments 3億円
Inventories 3億円
Prepayments 17億円
Contract assets – accrued revenue 38億円
Trade receivables 79億円
Derivative financial instruments 4億円
③Cash and cash equivalents 377億円

「Property, plant and equipment」「Intangible assets」「Cash and cash equivalents」 の3つですね。

この3つを順にみていきましょう!

Property, plant and equipment(有形固定資産):319億円

Property, plant and equipment有形固定資産を意味します。
有形固定資産とは何ぞや?と思いますね?
これは、建物や土地、設備などを指します。
例えばトヨタだったら、本社ビルや自動車の製造工場がここに当たります。

また、マンチェスターユナイテッドは下の表にあるものを、大きな資産として公表しています。

オールドトラフォードスタジアムはマンチェスターユナイテッドが所有しているのですね。

オールドトラフォードはマンチェスターユナイテッドが所有者

スタジアムを所有するメリットは、各種ほかの催し物との調整が要らなかったり、チームのブランディングにつながったり、スタジアムツアーを開催できたりすることです。
スタジアムを所有するデメリットは、維持費が高額であることや、固定資産税などほかの税金もかかることです。

ヨーロッパのサッカーチームでは、スタジアムを自己所有し、試合がない日でもスタジアムに人々が遊びに来れるように設計されるのが主流です

また、国際フライトターミナルをリースという形で資産計上している点も面白い点です。これは貨物ターミナルなのですが、こういった投資資産を持っている点もマンチェスターユナイテッドのビジネスが優れている点の一つです。

Intangible assets(無形固定資産):933億円

Intangible assets選手登録権と呼ばれる無形固定資産です。この項目が最も大きく資産の半分程度を占めていますね!
移籍金がかかる選手を獲得した際は、資産としてここに計上されます。

総資産のうちの半分が、選手の価値だというのは、いかにもサッカーチームの財務諸表ですよね。

例えば、2018/19シーズンに入る前は、 シャフタール・ドネツクからフレッジ選手を74億円でか獲得しましたね。当然、フレッジ選手もここに資産として計上されています。

会計上では、スタジアムなどの有形固定資産の価値より、選手の価値である無形固定資産の価値の方が大きいわけです。
これは、スタジアムを立ててから、時間が経過して価値が下がっていることも一つの要因ですが、それにしても、選手の価値はここまで大きいのかと考えさせられますね!

Cash and cash equivalents(現金):377億円

Cash and cash equivalentsは、現金や現金同等物です。これが多いことは、お金がたくさんあることを意味しています。

まず大前提として、ここが多くなることは、これまで経営がうまくいっている証拠です。現金が小さくなれば、会社が倒産する確率が高くなります。
つまり、マンチェスターユナイテッドの経営はうまくいっているのです。

まとめ

今回はマンチェスターユナイテッドの貸借対照表の資産について解説しました。

Property, plant and equipment、Intangible assets、Cash and cash equivalentsの3つの項目が大きく、中でも選手の価値を表すIntangible assetsの項目が資産の半分を占めています。

また、オールドトラフォードはマンチェスターユナイテッドの持ち物で、フライトターミナルなども資産として保有している。

がみ
国立大工学研究科➡国内大手企業(全社5,000人の中から、選抜制海外駐在員に抜擢される)➡2年制国内フルタイムMBA(スペインIE business schoolに半年間交換留学)➡フリーランス
サッカー歴25年
欧米サッカー現地観戦試合数30試合以上
元社会人関東1部サッカーリーグ所属、元Jリーグチームインターン、元甲子園売り子
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