【MBAが独学で学べる本6選】初心者でもビジネスの基礎が分かるおすすめ入門書籍・必読書
こんにちは。
今回は、私がMBA時代を振り返って、いつも参考にしていた基本的なビジネススキルの入門参考書、導入参考書、本のおすすめを6つご紹介したいと思います。これらはビジネスマンの必読書です。
初心者にもわかりやすい内容で、いろんな参考書を読み比べた結果、これらの本が一番わかりやすく読みやすいのではないかな~と思っています。
少しだけ自己紹介をすると、私は日本でフルタイムのMBAを取得しました。
工学研究科を卒業して日本の大企業で5年間働いた後にビジネススクールに入学したのですが、大企業時代は専門的な技術分野を担当していたため、基本的なビジネス知識はほとんど持っていませんでした。
一方、会社を辞めてまでMBAに通ったので、勉強で手を抜くことはしたくないと思ってめっちゃ必死に勉強していました。
MBA時代に、いろんな参考書ビジネス書を読み漁った結果、今から紹介する書籍が基礎的な情報を網羅しておりかつ分かりやすかったので、それをご紹介したいと思います!
ビジネスの基礎を独学で勉強したい方
MBA入学前に一定の知識を得たい方。
海外MBAに入学するときに、どの参考書を持って行こうか悩んでいる方。
にお勧めです。
それでは行きましょう
ちなみに
書籍からは得られないMBAのメリットもまとめました
>>フルタイムMBA、国内MBA、海外MBAのメリットデメリットはこちら
そもそもMBAについてやMBAが必要な理由について書いたブログはこちら
>>MBAとは?MBAで学ぶことやMBAが必要な理由について書きました
MBAに進学すると自分がどんな人物になるか知りたいですよね?
>>MBA取得者が書いた自伝を紹介しているブログはこちら
マーケティング
グロービスMBAマーケティング 著:グロービス経営大学院
この本では、基本的なフレームワークが一通り説明されており、そのほか、価格戦略やブランド戦略、CRMなどマーケティングに関する一通りのトピックがまとめられています。
私が良いと思った点は、文章が読みやすい点、各章が簡潔にまとめられている点、網羅的にトピックが触れられている点、です。
一方で、少し物足りない点は、専門知識として生かしていきたい場合は少し内容が薄い点です。
例えば、この本ではブランド戦略は1章で開設されています。
一方、マーケティングの世界ではブランド戦略の中でも多様な考え方があり、そのテーマだけで分厚い1冊の参考書もありますし、いろんな人が本を出しています。
導入本としてはかなりおすすめです!
もちろん、MBAの持ち込みの試験で、学校で支給された教科書とともに持ち込ませていただきました。
企業のマーケティング担当者の方で独学で勉強したい方や、これからマーケティングを専門として食べていきたい方、初めてマーケティングを勉強したいと思っている方にとっては、最適な本です!
ファイナンス
道具としてのファイナンス 著:石野雄一
石野さんはBBT大学で非常勤講師として教鞭をとられている方です。
アメリカでMBAを取得後、日産でファイナンスの業務につかれていた方だそうです。
この本も、ファイナンスの基礎的なトピックを一通り解説しているだけでなく、とても分かりやすい表現で解説されていました。
良いと感じた点は、初心者にもわかりやすい表現で書かれていた点です。
私はたまたま、この著者が書かれていた「ざっくりわかるファイナンス」という本も購入していたのですが、「ざっくり~」より「道具としてのファイナンス」の方が詳しく、図表も多く、内容も濃いものとなっていました。
ファイナンスの持ち込み試験に関しては、学校で支給された教科書でなくこちらを持ち込ませていただきましたw
私の他、多くの同級生がこの本を参考にファイナンスを勉強していました。
企業の財務会計部門にお勤めの方で知識を増やしていきたい方、これから株式投資をしようとして企業価値の算定を学びたい方にお勧めです。
会計
稲盛和夫の実学 経営と会計 著:稲盛和夫
アメーバ経営で有名な京セラの名誉会長稲盛和夫さんが書かれた書籍です。
この本には、稲盛さんの経営思想や会計に対する考え方が書かれていました。
最も感動したのは、仕組みを作って従業員に罪を作らせないという考え方。仕組みを作れないのは経営者失格だそう。
実用的な会計の解説書ではなく、会計と経営の思想が書かれた本ではありますが、考え方はとても参考になりました。入門者にとってもわかりやすいです。
実用的な会計の解説書では、「なぜ、会計嫌いのあいつが会社の数字に強くなった?図だけでわかる財務3表」が、会社の数字を読むにあたっての入門書としてわかりやすくかつ丁寧に書かれており、良いと思います。会社を数字で把握することの大切さに気付かされます。
この本は財務諸表から会社の業績を理解する必要がある、銀行員の方にとてもおすすめです。企業の価値をどのように評価するかをわかっていなければ、今後生き残っていけませんよね。また、自社の状況を把握する必要があるフリーランスの方にもおすすめです。
一方、思想のところに感動したので、今回は実学をお勧めしています。
経済学
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 マクロ編ミクロ編 著ティモシーテイラー 監修:池上彰
この本は、私が所属していた学校の経済学の鬼教授が、経済学の勉強したことのない人は初回の授業までにこの本を読んでおけ!と推薦していた本です。
鬼教授が推薦していただけあって、初心者にもわかりやすく網羅的に書かれていました。
私も、経済学を勉強するのは初めてだったのですが、この本は初心者の私にも非常にわかりやすく書かれていました。
私がよいと感じた点は、解説が丁寧であること、身近なたとえを使って経済学の基本的な考え方を解説してくれていることです。
一方で、この本はあまり需要曲線がどうとか、供給曲線がどうとか、死荷重がどうとか、経済学の教科書でよく見る図形やグラフを使ったものは書かれていません。
本格的な経済学の試験をこの本で乗り切ることはおそらく難しいでしょう。
私は、この本を読み切った後に、経済学の教科書を読んで勉強しました。
一般教養として身に着けるレベルとしては、この本で十分だと感じます。
スタンフォード大の最優秀講義賞を獲得した授業が再現されているらしいです。
これは、株式投資を始めようとしている人にとっては、必読書です。
株式投資では、ファイナンスで企業の価値を理解することとともに、マクロ経済の仕組みについてもわかっていなければなりません。企業業績はいいけどマクロ経済の影響で株価が暴落することはよく起こります。投資した自己資産が半分になる前に、読んでおきたい2冊です。
競争戦略・企業戦略
エッセンシャル版 マイケル・ポーターの競争戦略 著:ジョアンマグレッタ
この本では、ポーターの競争戦略をエッセンスとして学ぶことができます。
素人にもわかりやすく書かれている本でした。
競争戦略の大切な概念である、競争優位、バリューチェーン、ファイブフォースなどを素早くかつしっかり学ぶことができます。
企業戦略についての本は、世の中にかなり出回っており、この本以外にも多くの書籍が存在しています。私もブルーオーシャン戦略などほかの書籍も読ませていただきました。
私の印象としては、多くの学者の方が書かれている企業戦略の本は、難解なものが多く読むのに大変時間がかかる印象でした。
一方で、この書籍はエッセンシャル版と書かれている通り、必要な概念をピックアップしながら、網羅的に学べる印象でした。
まだ、一度も企業戦略について学んだことのない方には、この本がおすすめです。
特に、飲食店の方、美容師さん、鍼灸師さん、など個人事業主の方にもお勧めです。これらの方は、少なくとも特定の地域では競争に打ち勝っていかなければなりませんよね。もちろん、企業経営者やそれに携わる方にとっては必読書です。
ちなみに、一橋大学の楠木先生が書かれた「ストーリーとしての競争戦略」も読ませていただき、この本も大変面白かったです。
途中サッカーに例えて競争戦略を解説されており、サッカー好きの私としてはたまりませんでした。
一方分量が少し多かったため、初心者の方にはまずマイケルポーターの競争戦略をお勧めします。
ちなみに「良い戦略悪い戦略」という書籍は、私が通った学校の教授や、メンタリストDaigoさんがおすすめしていたので、今度読んでみないとなーと思っています。
新規事業
RUNNING LEAN 実践リーンスタートアップ 著:アッシュマウリャ
MBA在学中に新規事業を立ち上げたかったので、新規事業系の授業をいくつも履修し多くの参考書を読んだ中でおすすめの一冊です。
新規事業の教科書的に使うことを目的としていたので、この本が一番使い勝手がよかったです。
教科書的に使うとは、その本をなぞって新規事業を作っちゃうというものです。
そのほか、例えば「起業の科学」なども読ませていただきましたが、その本をなぞって新規事業を作っちゃおうという観点では、RUNNING LEANの方が使いやすかったです。
起業の科学は、成功しているスタートアップから成功要因を抽出したという印象があり、なぞって新しい事業を作る観点では、RUN~がおすすめです。
企業で新規事業開発をされている方、自分で新たなビジネスを立ち上げたい方にとって必読書です。必要のないところに時間をかけて、数年間棒に振るという経験はしたくありませんよね?
どう効率的にリソースを配分して新規事業を作り上げるかが書かれています。
人生設計
スタンオード式人生デザイン講座 著:ビル・バーネット&デイヴ・エヴァンス
ビジネス基礎ではないですが、人生と仕事は両輪であるので、こちらの書籍もご紹介しておきます。
MBAに入学される方はキャリアチェンジを考えられている方も多く、今後の人生のためにお勧めの一冊です。
留学先の授業にライフデザインの授業がありましたので、ビジネスマンにとってライフデザインも大切な仕事の一部です。
この本には、仕事や人生を向上させるヒントが書かれています。
一番印象に残っているフレーズは、「間違った人生なんてない」というもの。
たとえ自分の思い描いていた通りにならなくても、その人生は間違いではないという考えです。
このフレーズを聞いたときになんだか心がすっきりし少し楽な気持になりました。
海外MBAの留学先に一番持っていくべき本はこれかもしれません。
これは、MBA受験を考えている方だけでなく、転職、副業を考えている方にもとてもおすすめです。
自分の人生をどのように設計すれば、新しいチャレンジができるかが書かれています。
いつまでも挑戦できず、悶々とした日々を送り、死ぬ前に後悔することだけは避けたいものです。
まとめ
今回は、私がMBA時代に使用していた書籍の中から、ビジネスの基本的なものを学ぶためにお勧めの書籍を紹介しました。
マーケティング グロービスMBAマーケティング 著:グロービス経営大学院
ファイナンス 道具としてのファイナンス 著:石野雄一
会計 稲盛和夫の実学 経営と会計 著:稲盛和夫
経済学 スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 マクロ編ミクロ編 著ティモシーテイラー 監修:池上彰
競争戦略 エッセンシャル版 マイケル・ポーターの競争戦略 著:ジョアンマグレッタ
新規事業 RUNNING LEAN 実践リーンスタートアップ 著:アッシュマウリャ
人生設計 スタンオード式人生デザイン講座 著:ビル・バーネット&デイヴ・エヴァンス
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