日本国内MBAに入って地味に良かったことは?地味に嫌だったことは?地味に感じたメリット・デメリットを公開
こんにちは
今日はMBAに入学して地味に良かったこと、地味に嫌だったことについて書きたいと思います。
私は、日系大手企業から2年制国内フルタイムMBAに入学し、今年卒業いたしました。
今回は、一般的にメリットと言われる、経営の知識が身についた、人脈が広がった、などではなく、私自身が地味に良かったと思っていることを紹介したいと思います。
一般的に言われているメリット、デメリットはほかのブログでも多く書かれていますので、今回は「地味に」というところをお伝えできればと思います。
前提としては、私はエンジニアとして日系大手企業で5年間働き、そのあとMBAに入学しました。
それはいきましょう
ちなみによくMBAのメリットとして挙げられるビジネス知識については、書籍や動画からも学べます。これらを参考にして下さい
地味に良かったこと
意見をすぐまとめられるようになった
私が通っていたMBAはグループで討議する機会がとても多いカリキュラムでした。事前に渡されたケースと呼ばれる大量の書籍を読み込んだのちに、それぞれの考えをグループで話したあとに、議論を深めていくというスタイルです。
そもそも、予習の課題であるケースを読むのに時間がかかるため、予習時に自分の意見を考える、まとめる、ことに使う時間は少ししかありません。
また、その意見をグループで話し合うために、チームのメンバーから、あらゆることを突っ込まれます。
準備段階でその反論も考えなければなりません。
しかも、ケースで与えられている情報は100%ではない場合もあるので、少ない情報の中でも、自分の意見をまとめなければなりません。
つまり、少ない情報の中、短時間で自分の意見をまとめて、グループディスカッションという名の戦場に挑む必要があるのです。
しょうもない意見を言おうものなら、周りから集中砲火を浴びて撃沈します。
その結果、限られた時間の中で自分の意見をまとめ、もっともらしい意見を言うことができるようになりました。
何事も訓練だなと感じました。
人前で発言する度胸がついた
クラスディスカッションでは、大勢の人が自分一人の意見を聞く環境に置かれます。
特に、交換留学中は英語でディスカッションが進む中、目立つように手を上げ、周りを遮って、50~100人が私に注目している中、自分の主張を英語で発言しなければなりませんでした。
純ドメの私にとっては、なかなかしびれる環境でした。
日本でも、成績評価においてクラスディスカッション中の発言は、大きなウエイトが置かれていました。
1学期は、割と周りの様子を見ながら、少し内向きに発言していたのですが、成績が思ったより悪かったのです。
努力と評価が一致していない感じがして、嫌な感じでしたし、かなり悔しかったです。
それもそのバズ、先生からすれば期末試験を除くと、クラスディスカッションでの発言でしか我々を評価することはできません。
そのため、2学期からは、一人ハーマイオニーを心がけ、とりあえず手を挙げていました。
周りからも、2学期からエンジンかかったといわれました。
大人数の前で発言するよい機会になったと思いますし、発言の度胸がついたと感じています。
初対面の集団での立ち振る舞いを覚えた
前述したとおり、グループでの作業が多く、課題もグループで発表することが多かったです。
お互い初対面ですし、私は割と気を使うタイプなので、初めは探り探りやっていきます。
一方で、グループでアウトプットを出さないといけない時は、探り探りではうまくいきません。
相手に気を使っていれば、無駄な時間が過ぎていくだけだと、途中で気が付きました。課題が終わらないんです。
そのため、私は、グループでアウトプットする機会があれば、まずアウトプットの幹となるストーリーラインを考えていくことにしました。
私のストーリーと異なるストーリーを描いているメンバーがいれば、それぞれのストーリーが議論の土台となります。
異なるストーリーを描いているメンバーがいなければ、私のストーリーで作業を進めることができます。
どんなグループであっても、このストーリーは全員で考えるより、一人で考えた方が良いものが浮かんできます。
全員の意見を寄せ集めると、結局何が言いたい話なのか分からないアウトプットになるからです。
これは、交換留学先でも同じことが言えました。
どんなグループでもまずベースとなるストーリーが必要で、それがないグループはうまくいきませんでした。
MBAの期間を通して、相手が初対面であっても、アウトプットを求められている場合は、ストーリーを作成して持っていく、という私のスタンスが出来上がりました。
新聞が面白くなった
基礎的な経営に関する教科を学習するのがMBAのカリキュラムですから、新聞が読めるようになるのは当たり前と言えば当たり前です。
しかし、特に入学前にエンジニアだった私にとっては雲泥の差です。
2年前には知らなかった、ROE、ROAなどの言葉も理解できますし、経済トピックにもついて行けます。今では新聞の真ん中にある、株価の一覧の面まで読むようになりました。
「わかる→より読む→習慣になる」というサイクルが出来上がったのも、良かったです。
文章を読むのが苦痛ではなくなった
もともと文章を読むのは苦手ではなかったと思うのですが、それでもMBAでは大量の書籍や文献を渡されます。
「はいこれ読んどいてね~」と軽い感じで、大学受験の赤本くらいある本を渡されることもしばしばありました。
絶対にさぼらないと心に決めていた私は、全部読みました。
参考文献と書かれている書籍も、できる限り読むことを心がけていました。
インプットだけでは少し物足りませんが、それでも2年間であれほどの書籍を読んだのは人生で初めての経験で、それをやり切ったというだけでも自分に少し自信が持てます。
結果として、書籍を読むことは苦痛ではなくなりましたし、様々な情報を集めたり、物事について深く考えたりすることが、少し好きになりました。
いろいろな会社を訪れることができた
インターンや企業訪問を含め、本当に多くの会社に訪れることができました。
インターンで言えば、Jリーグチームに直接メールを送りインターンさせていただくこともありましたし、外資系大手コンサルティング会社でインターンさせていただくこともできました。
同級生の会社を訪問したり、同級生の会社でアルバイトすることもありました。
また、上場を控えるベンチャー企業にお邪魔したり、大手外食チェーンにお邪魔することもありました。
多くの人にもお会いできました。
有名ベンチャーキャピタルの方や各分野のトップ社長や役員の方が公園に来てくださったり、上場企業の買収を検討していた同級生、上場企業役員の同級生もいました。
さらに、交換留学先でもベンチャーキャピタルの方の前でプレゼンする機会もありました。
スペインのプロサッカーチームであるレアルマドリード、エイバル、マジョルカ、サラゴサに、直接メールを送り、日本のマーケティング手伝いましょうか?と聞いたこともありました。結局メールは返ってきませんでしたが…
これほどの会社に手取り足取りご説明ご対応いただける機会は、今後もうないのではないかな~と思います。
地味に嫌だったこと
余裕時間はあまりない
やらなければならないことが多いため、時間はせわしなく過ぎていきます。
特に1年目に自分の人生を考えなおす時間はありません。
嫌だった、というより、1年目は準備不足だったともいえるかもしれません。
婚期が遅れた
私は退職してMBAに進学したので、合コンに行けども30歳くらいの無職の学生でした。(そもそも合コンの時間もあまりないですが)
さすがに、その2年間で結婚する可能性は0に近いでしょう。
卒業しても、私は就職したわけではないため、どんどん婚期が遅れていっているな~と思っています。
誰かもらってください~
まとめ
振り返ってみると、地味に嫌だったことより、地味に良かったと思っていることの方が圧倒的に多く、自分でも驚いています。
MBAを卒業しただけでは、まだ何もなしえてもいないし、社会貢献もできていないので、これからも気を引き締めて、社会に価値を生み出していきたいと思います。
世の中変えたるで~!!