オンラインMBAとリアルに通うMBAはどちらが良いか?MBA卒業生が語る
こんにちは。
オンライン教育とMBAというテーマで話したいと思います。
私は、2年生の国内フルタイムMBAを卒業しました。入学前は、国内大手企業に勤めておりましたが、退職しMBAに2年間文字通り「通学」しました。
今回はその私の経験が、オンラインMBAとリアルに通うMBAのどちらを選択すべきか悩んでいる皆さんの一助となれば幸いです。
ケースメソッドが良いか座学が良いか、MBAのスタイルのメリットデメリットについて書いたもの↓
国内MBA受験の様子をまとめたもの↓
国内MBAの転職市場への評価を書いたもの↓
オンライン教育やオンライン授業について
オンライン授業と聞いて私たちが簡単に思い浮かべるものは、東進の林先生ではないでしょうか?
東進は、教え方がうまい先生のビデオを撮りそれを生徒に見せることで、学習効率を上げようとしました。
いわゆるレクチャーを録画したものを生徒が見る形式です。
オンラインレクチャーのメリット
考えられる東進式のオンライン授業のメリットは以下の通りです。
時間や場所を選ばず授業を受けることができる。
教え方がうまい先生の授業を受けることができる。
このように、インプットがメインとなる高校受験などではこのレクチャー形式のオンライン授業の学習効率がとてもよさそうに思います。
私が通ったMBAのスタイル
私がもともと通っていた学校は、ケースメソッドという手法を取り入れていました。
「定められたテーマに対して、グループでの討議やクラス内で挙手することで自分の意見を述べること」を通して、学習するという方法です。
これは、中学校や高校のように先生が前で講義をして、それを生徒が板書するスタイルとは全く異なります。
私も、2年間学校に通い、同級生とのグループディスカッションやクラスディスカッションを通して、生徒→先生、先生→生徒、生徒⇔生徒の多方向のスタイルで学習していました。
このスタイルでは、中学高校よりも、アウトプットに重きが置かれています。
当然と言えば当然ですね。
ただ、勉強だけができても、それをアウトプットすることができないビジネスマンは全く評価されません。
ビジネススクールというだけあって、自分がどれだけアウトプットできるか、自分がどれだけクラスに貢献できるかがクラスでは求められます。
会社でも、自分がどれだけアウトプットするかで評価が決まります。
私が通ったMBAと現在のコロナの対応
私が通っていたMBAはもともとオンラインの授業は提供しておりませんでした。
やはり、アウトプットに重きが置かれているだけあって、コミュニケーションのしやすさを考えると、リアルで会うことを重要視されているからだと思います。
現在は学校の建物内に進入禁止になっているようで、すべてオンラインの授業に切り替わっているようです。
オンライン授業の導入前は、教授の先生方も本当に実施できるのかと心配されていたそうですが、意外とできることが分かったそうです。
確かに、オンラインでもスタンプなどを使えば挙手することも可能ですし、少しのタイムラグはあれど自分の意見を述べることもできそうです。
では、フルタイムのMBAもすべてオンライン化してしまって問題ないのでしょうか?
リアル通学のメリット
リアルに学校に通うのにはもう一つメリットがあります。
「仲間との相乗効果」です。
これは、本当に研究に基づいて行われており、多くのMBAでは「仲間との相乗効果」を狙ってリアルに会うことを実施しているそうです。
というのも、一人で授業を淡々と受け続けることより、仲間たちと「学びの集合体」を形成して学ぶ方が、学習効率が高いという研究結果があるようです。
この「学びの集合体」が、オンラインで形成できるのかどうかはおそらくまだ研究されていないと思いますが、リアルの場ではその効果が実証されています。
私の経験でも、例えば毎日図書館にいる人がいれば、その人には負けたくないと思いましたし、少しさぼりたい日があったとしても、友達の顔が浮かんで体にムチ打ったこともありました。気軽に悩み相談できる環境でもありましたしその効果は大きいと思います。
相手の感情が分からない
オンラインでは、相手の感情が分かりにくいようです。
実際そうかな~と何となく思いますよね。
ある記事を読んだのですが、営業にとって、リアルに訪問することからオンライン営業になって一番困ったことが、最後の一押しが全然できないそうです。
商談中に相手の感情が分かりにくいようですし、迷っているお客さんに最後の手が差し伸べられないそうです。
これはMBAオンライン学習にも当てはまるのではないでしょうか?
私のオンラインとリアルに対する見解
確かに、オンラインで同じ時間に集まればディスカッションを行うことは可能です。
オンラインであっても、一定のアウトプット機会は担保されます。
一方で、「学びの集合体」としての、刺激の要素や助け合いの要素は、オンラインではリアルに比べると薄まってしまうと考えられます。
これは、企業のオンライン営業の事例からも示唆されています。
そのため、何でもかんでも全員がオンラインMBAを選択すればよいとはならないと思います。
まず、オンラインであれリアルであれ、自分に合ったMBAのプログラムを見つけることが重要です。
さらに、時間や距離の制約がどうしても超えられない方にとっては、オンラインMBAは絶対にお勧めです。
また、2年間通学が可能な方にとっては、「相乗効果」を得るために、リアルで得られるものは大きいでしょう。
私は、リアルで受けたMBAプログラムをオンラインで受けたいとは思いません。
やはり、「学びの集合体」効果を身をもって体感しているからでしょうか。
考え方は人それぞれですが、私はリアルMBAを受けることができる人には、リアルMBAを強くお勧めします。
是非ご自身の環境にあったプログラムを見つけてください。
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