MBAの種類は?MBAのカリキュラム・取得を通じて学べる科目・教科は?
今回は「MBAとは何か」について話します。
MBAにはどんな種類があるか、MBAのカリキュラム・取得を通じて学べる科目・教科は何かにも言及します。
MBAは、一言で言ってしまえば、Master of Business Administrationの略です。この頭文字をとってMBAと呼ばれています。日本では経営学修士とも呼ばれており、経営学の大学院修士課程を修了すると得られる称号です。
今回は、私の体験談も踏まえながら、もう少し詳細に解説したいと思います。
私は、国内のMBA課程を卒業し、現在フリーで活動しております。
国内大手企業に勤め、退職した後、国内MBAスクールに進学しました。
MBA在学中にはスペインのIE business schoolというところに半年ほど交換留学させていただいた経験もあります。
そこでの体験も交えながら、ご紹介したいと思います。
世界MBAランキングについて詳しく知りたい方はこちら。日本の学校のランキングもあります。
【最新2020年版まとめ】世界MBAランキング 7つの主要評価機関 どんなランキングがあるか?>>
MBAとは?
冒頭にも述べましたが、MBAはMaster of Business Administrationの略です。経営学修士と呼ばれていることからもわかるように、大学院を卒業すると得られる称号です。つまり、国家資格とは別物です。
MBAは資格ではないのです。
例えば、国家資格で言うと、お医者さんは医師免許がないと薬を処方できない、薬剤師さんは薬剤師免許がないと薬を調合できないなど法律で定められていることがあります。
一方で、MBAは国家資格ではないので、MBAを所有していないとできないことは、何一つありません。
MBAは、ビジネスを大学院で勉強してそれを終了しましたという称号にすぎません。
欧米のCEOの4割はMBAホルダーとも聞きますが、逆に言えば、6割はMBAを持っていない社長ということになります。
MBAと似た資格に中小企業診断士があります。違いについて詳しく知りたい方はこちら
MBAは資格?中小企業診断士との違いは?
それではMBAにはどんな種類があるのでしょうか?
MBAの種類は?
MBAは学習の方法や期間、受講対象者によってさまざまな種類で提供されています。
細かい期間や受講対象者は各学校のホームページでご確認いただくとして、ここではMBAの全体像をお伝えします。
フルタイムMBA
フルタイムMBAとは、月曜日~金曜日まで大学生と同じように大学に通うプログラムを指します。
2年制MBA
一般に2年制フルタイムMBAと言われるMBAプログラムが王道で、世界でも最もメジャーなプログラムと言えるでしょう。
例えば、ハーバード大学のMBAプログラムやロンドンビジネススクール(詳細は各HPでご確認ください)も2年のフルタイムMBAです
日本では、慶應MBAや一橋MBA、京都大学も2年制のMBAプログラムを提供しています。
1年制MBA
1年制MBAプログラムも世界を見渡せばメジャーなプログラムです。
例えばINSEADやIMDなど欧州のMBAプログラムに多いです。私が交換留学させていただいたスペインにあるIEビジネススクールも1年制プログラムを提供していました。
日本では早稲田MBAが提供している1年制コースが有名ですね。
EMBA
EMBAはExcecutive MBAの略です。これは通常のMBAコースと対象となる学生が異なります。
通常のMBAコースでは3年程度の社会人経験が求められますが、EMBAは社会人経験10年以上が一般に求められます。
欧米だと、HEC ParisやLondon business school、Wharton、その他多くの学校がEMBAプログラムを提供しています。
日本では、慶應MBA,一橋MBAその他多くの学校がEMBAプログラムを提供しています。
土日平日夜間MBA
土日と平日夜間でMBAが取れてしまうプログラム。しっかり修士号をもらえます。
仕事を継続しながら取得したい方にお勧め。
日本では、早稲田大学、青山学院大学、神戸大学、その他多くの学校でこのプログラムが提供されています。
意外と知られていないのが、名古屋商科大学のMBAプログラムで、日本で唯一financial times MBA ランキングにランクインしている学校です。
オンラインMBA
文字通りオンラインでMBAが取得できます。
余談ですが、海外では、私が交換留学に行かせていただいたIE business schoolがなんと世界のオンラインMBAランキング1位。私は現地で授業受けてましたが…w
そのほか、インペリアルカレッジが有名。
オンラインMBAについて詳しく知りたい方はこちら。
日本語で学べるものや欧米のトップスクールで英語で学ぶものまで
日本で働きながら学べるものをまとめました。
【オンラインMBAまとめ】日本で学べる通信制/オンラインMBA・ビジネススクール 費用や言語についても>>
私はというと
私は2年制フルタイムのMBAに通いましたが、あっという間ですぐに2年間が終わってしまいました。2年仕事を辞めるリスクが大きいと感じられる方もいらっしゃると思いますが、あの密度で学ぼうとすると仕事との両立はかなり難しいと思います。
フルタイムで通うと通うなりに、得られるものはとても大きいです。
しかもフルタイムで会社に行かなかったとしても、かなり忙しいです。
私の2年間をまとめた記事もありますのでよければご覧ください。
仕事を辞めて、フルタイムのMBAに通うとこんな生活が待っています。
日本のMBAに通った男の2年間をすべて赤裸々に語りました。交換留学にも参加。
日本のMBAに通うとどのような生活を送るの?二年間のスケジュールは?>>
MBAのカリキュラム・取得を通じて学べる科目・教科は?
教科は大きく基礎科目と専門科目の2種類に分けられます。
基礎科目
MBAでは、マーケティング、ファイナンス、アカウンティング、統計学、経済学、組織、企業戦略といった科目を中心に学びます。経営に必要な知識を体系的に集中して学べることが、MBAの最大の特徴です。
多くの学校で、これらの基礎科目を企業経営に共通したテーマとして学びます。
知識自体はMBAに通わずとも身に着けることができます。
私がMBA時代に100冊以上本を読んだ中でわかりやすい書籍をまとめたのでよければこちらも参考にしてください。
【MBA取得者が勧める本6選】初心者・知識0でもビジネスの基礎を独学で学べる書籍・必読書>>
学校ごとの特色が出るのは専門科目です。
専門科目
専門科目では、基礎科目の専門分野をより深く扱います。また、戦略コンサルティング、リーダーシップやキャリア形成、アントレプレナーシップなど、ソフト面の教科も学べます。
例えば、マーケティングに強い学校といわれる学校は、マーケティングの中でもいろんな専門を持った教授がおり、それぞれの専門領域を専門科目で教えます。
例えば、BtoBマーケティング、デジタルマーケティング、SNSマーケティング、スポーツマーケティングなど、マーケティングの中にもいろんな科目があり、細かく学ぶことができるのが専門科目特徴です。
そのため学校選びが大事になってくるんですね。
MBAでは、マーケティング・ファイナンスといったハードスキルの他に
リーダーシップやストーリーテリングといったソフトスキルも学びます。
例えば、ストーリーテリングについて詳しく知りたい方はこちらもどうぞ
MBAで印象的だったソフトスキルの授業・教科 ”ストーリーテリング”>>
MBAでしか得られないもの
星野リゾートの星野社長もおっしゃっておりましたが、一般にMBAで学ぶ知識は書籍でも学ぶことができます。
知識自体はMBAに通わずとも身に着けることができます。
私がMBA時代に100冊以上本を読んだ中でわかりやすい書籍をまとめたのでよければこちらも参考にしてください。
【MBA取得者が勧める本6選】初心者・知識0でもビジネスの基礎を独学で学べる書籍・必読書>>
私が感じた書籍では得られないスクールに通うメリットは下の3つです。
・学習効率がMBAに通う方が格段に良い
・アウトプットが現実社会に取り入れられる
・人脈が広がる
これらについては別記事で詳しくご紹介します。
国内MBAや海外MBAのメリットとデメリットをまとめたブログもあります。
国内MBAや海外MBAの両方に通った経験からMBAのメリット・デメリットをまとめました>>
MBAってサラリーマン辞めてまで通う意味あるの?と思っている方は、こちらも参考にどうぞ
MBA取得は意味ない?サラリーマンを辞めるほど意味あるの?MBA不要?日本国内MBAの価値は?>>
MBAを受験しようか迷っている方の中には
予備校に通うかどうか検討している方も多いのではないでしょうか?
実際に予備校を使った経験から予備校が必要かどうかや、日本の予備校一覧をまとめました>>
MBAで学ぶことを独学で学べる書籍をまとめてありますのでそちらもご覧ください。
私が感じたMBAの価値はこちら
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