日本のMBA(大学院)を受験するときの対策と試験準備について 国内MBA受験科目まとめもあります
このブログを読んでくださっている方は、日本のMBA(大学院)を受験しようかなと考えていらっ者る方も多いのではないでしょうか。一方で、一体どんな対策をすればいいのかと困っている人も多いはずと想像します。
この記事ではそんな受験生の悩みにお答えします。
私はというと、国内大手企業から、国内MBAに進学して、現在はフリーランスとして活動しております。
受験対策の結論を申し上げますと、MBAの受験対策は自分自身でできます。大学受験のように予備校に通う必要は基本ありません!空いている時間に勉強をするだけで十分合格可能です。
私が行った対策と試験当日の様子を書いたブログもありますので、参考にしてください。
一方、社会人にとって時間は貴重な資産です。時間を節約するために、予備校に通うのも全然ありだと思います。
自習で合格は可能ですが、不合格になった時の落胆や時間を考えると、予備校も一つの選択肢です。
実際に予備校を使った経験から予備校が必要かどうかや、日本の予備校一覧をまとめました>>
国内MBA受験科目 まとめ
慶應義塾大学 経営管理研究科
「一般入学試験」 筆記試験(小論文)および面接試験
「国際プログラム重視入学試験」面接試験(一部英語)
「企業派遣者対象入学試験」 面接試験
早稲田大学 経営管理研究科
「一般入試」
対象プログラム:全日制グローバル(4月入学のみ)、1 年制総合、夜間主総合
夜間主プロフェッショナル(マネジメント専修・ファイナンス専修)
選考方式 :第一次選考 書類審査、筆記試験(小論文)
第二次選考 面接
「企業派遣入試」
対象プログラム:全日制グローバル(4月入学のみ)、1年制総合、
夜間主プロフェッショナル(ファイナンス専修のみ)、MSc in Finance
選考方式 : 第一次選考 書類審査、筆記試験(小論文)
第二次選考 面接
「事業承継者入試」
対象者(出願条件):親族等が企業を経営し、将来的にその企業を承継する予定の者。
対象プログラム:全日制グローバル(4月および9月入学)
選考方式 :(4月入学) 第一次選考 書類審査、筆記試験(小論文)
第二次選考 面接
(9月入学)書類審査、筆記試験(小論文:英語)、面接(英語)
全日制グローバルへ志願する方は、英語能力証明書(TOEFL, TOEIC,IELTS)を提出することを推奨します。
青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科
「書類審査」および「面接審査」 筆記試験はありません。
一橋大学大学院 経営管理研究科
「経営管理プログラム」 1次試験は小論文・書類選考 2次試験は口述
「経営分析プログラム」 1次試験は小論文 英語または数学 2次試験は口述・書類選考
「金融戦略・経営財務プログラム」 1次試験は書類選考 2次試験は口述
「国際企業戦略専攻」入試審査は書類選考と面接審査
首都大学東京 経営学研究科
書類と学力試験(筆答試問、口頭試問)の結果により総合的に判断して決定。研究計画書が必要。
筑波大学大学院 ビジネス科学研究科
入学候補者の選抜は、研究計画書(30点)、小論文(20点)、口述試験(50点)の結果を総合的に判定。
国内MBA試験科目について
国内MBAに関しての入試は、上記の通りで学部入試のような筆記試験の対策は必要ありません。予備校は必要ないといったのはこのためです。
一橋の経営分析プログラムに関しては、英語または数学となっているので経営分析プログラムを受ける方のみ注意してください。
いくつかの大学に関しては研究計画書やそれに似たものが書類審査で必要となっています。これに関しては時間をかけて対策する必要があります。
基本的には小論文と面接(口述)の対策を行えば大丈夫です。
国内MBAの具体的な対策方法
小論文対策
おすすめの対策全体像
まずは小論文の対策をしっかりと行いましょう。理系の院卒の方や文系の方でも論文をしっかりと書いて学会発表などを経験してきた方に関しては、ほとんど対策は必要ないと思います。ただ社会人経験が長く忘れてしまった人も多いと思いますので、小論文の書き方に関する本を1、2冊買って何度か練習をしましょう。
例えば国内MBA受験 小論文対策講義などが有名です。少し古い教科書ですが、対策としては十分だと思います。まずは過去問をご覧になることをお勧めしますが、小論文が心配な方は購入をお勧めします。
文章を書くことに慣れている社会人の方は逆に少し注意が必要で、ビジネスの文書とは少し異なるルール等があるのでそれはきっちりとマスターすべきです。ただこれはそんなに時間はかかりません。小論文は10回ほど書いて練習すれば個人的には十分だと思います。問われた設問に対し明確に答え、論理だてて答えることが重要です。
小論文の内容は、大学院また年度によって異なります。専門知識が必要な場合もあれば、ほとんどいらない場合もあります。「ファイブフォースを用いて分析せよ」のような設問が出ることもありますので、経営学に関する初歩は身に着けておくほうが無難かもしれませんが、難しいものは出ませんので常識の範囲内で答えられるレベルの知識かとは思います。IOTやダイバーシティなどその年や直近話題になっているテーマから出題をされることも多いので、普段新聞を読んでいない人は、新聞記事をまとめた雑誌などがありますので目を通しておくことをお勧めします。普段から新聞やニュースを見ている人は問題ありません。
初心者から学べるビジネスの基礎が学べる書籍はこちらのブログで紹介していますので、マーケティングや経営戦略などメジャーな範囲のものを購入すると対策としては十分でしょう。
過去問は必ず見た方が良い
志望する大学院の過去問は必ず見ておきましょう。これで傾向が分かります。小論文の基礎的なところを一通り学んだあとは、自分ができないと思った点を重点的に取り組めば合格はできます。慶應や早稲田は、そんなに専門知識は必要ない代わりに「働き方改革」などその時のテーマやケースを読んで自分の考えをまとめるといった小論文が多いです。首都大学などの国立大学は専門知識が必要な問いが比較的多い気がします。
小論文対策まとめ
つまり小論文に関しては
- 小論文の書き方の本を1,2冊買って10回ほど書いて練習
- 経営学の基礎的な本(用語説明をしてある本)を1冊読む
- できれば新聞は読んでおく、その上で直近注目のテーマだけは自分の考えを持っておく。
- 志望する大学院の過去問をやる→できない部分があればそこを重点的に対策。問題なくできるならそれで終了。
これでOKです。
初心者から学べるビジネスの基礎的な書籍はこちらのブログで紹介していますので、参考にしてください。
面接、志望動機、研究計画対策
次に行うのは面接の練習です。これに関しては就職活動と同じです。志望動機(なぜMBAなのか、なぜその大学院なのか)、自分がやってきたこと(仕事での話、強み弱みを含めて)が言えれば大丈夫です。これは出願時に願書を提出する際に書く内容なので、特段の対策は必要ないでしょう。
新聞記事を見せられて意見を問われるような場合もあるようですが、小論文対策で「経営学の基礎的な本(用語説明をしてある本)を1冊読む、できれば新聞は読んでおく、その上で直近注目のテーマだけは自分の考えを持っておく」。ということをやっていればこれも特段の対策は必要ありません。
私は研究計画調書が必要な大学も受験したので、こちらの書籍を念のため購入し、合格者の研究調書の雰囲気を理解しました。予備校やアドバイザーがおらず不安な方は購入した方が心理的に安心できると思います。
面接に関しては、自分自身でしっかりと頭の中を整理しておけば問題ないです。私は全く対策しませんでした。模擬面接のようなこともしていません。
多くの受験生の方がつまずくのがここの準備だと思います。
自習で十分合格可能と同期はいっていましたが、時間を買う意味でも、予備校に通うのはありだと思います。
英語について
最後に英語についてです。基本的に英語に関して、試験科目としては一橋の経営分析プログラム以外対策は必要ないです。ただ一橋ICS等英語を使って授業をするコースは当然授業についていける英語力は必要です。
難しいのは、ほぼすべての大学院でTOEIC等の点数を書く(添付)するようになっている点です。早稲田の全日グローバル、慶應の国際プログラム重視入学試験(TOEIC860点以上)では点数が考慮されると思います。そのほかの入試方法でも高い点をとっておいて損はないですが、一般入試ではあまり必要ないと思います。ちなみに私は、TOEICの有効期限を失効していたので添付していませんが合格しています。
まとめ
日本のMBAは志望校によりますが、基本的には小論文と面接なので対策は自分でできます。
対策期間は、2週間~6か月ぐらいです。
この記事を読んでいただいて、私は全く駄目だと思われた方や新卒でMBAを目指す方は予備校で対策するという選択肢もあります。
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