MBAとビジネススクールの違い MBA卒業生が語る

こんにちは
このブログを読んでくださっている方は、MBAの受験を検討されている方、あるいは、ビジネスを学びたいと思っている方が多いのではないでしょうか?
今回は、そんな皆様に向けて「MBA」と「ビジネススクール」の違いについてお話ししたいと思います。
このブログを読めば
・MBAとは一体何か
・ビジネススクールとは一体何か
・MBAとビジネススクールの違い
・どちらに通うべきか、また、おすすめのスクール
が分かります。
私自身、慶應MBAを卒業し現在フリーで活動しておりますので、MBA受験前にはMBAについて一通り調べましたし、現在でも自分でビジネスについて学んでおります。
結論から申し上げますと、「MBA」は「学位」です。Master of Business Administrationの略で経営学修士の学位を指します。「ビジネススクール」は「学校」です。MBAを取得する経営大学院だけでなく、企業や個人などが主催するビジネス講座やセミナーも含まれます。
具体的に細かく見ていきましょう。
そもそもMBAとは?について詳しく知りたい方はこちら
MBAとは?MBAの歴史、学ぶこと、メリット、種類、費用、生活、進学する理由についてまとめました>>
世界MBAランキングについて詳しく知りたい方はこちら
【最新2020年版まとめ】世界MBAランキング 7つの主要評価機関 どんなランキングがあるか?>>
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国内MBAの取得に費用・コストはどのくらいかかるのか?
MBAを受験しようか迷っている方はの中には
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実際に予備校を使った経験からy予備校が必要かどうかや、日本の予備校一覧をまとめました>>
MBAとは何か?
MBAはMaster of Business Administrationの略です。経営学修士と呼ばれていることからもわかるように、大学院を卒業すると得られる称号です。つまり、国家資格とは別物です。MBAは資格ではないのです。
例えば、国家資格は医師免許がないと薬を処方できない、薬剤師免許がないと薬を調合できないなどあります。
一方で、MBAは国家資格ではないので、MBAを所有していないとできないことは、何一つありません。
欧米のCEOの4割はMBAホルダーとも聞きますが、逆に言えば、6割はMBAを持っていない社長ということになります。
MBAは、ビジネスを大学院で勉強してそれを終了しましたという称号にしかすぎません。
MBAにはどんな種類があるか?
MBAは学習の方法や期間、受講対象者によってさまざまな種類で提供されています。
細かい期間や受講対象者は各学校のホームページでご確認いただくとして、ここではMBAの全体像をお伝えします。
フルタイムMBA
フルタイムMBAとは、月曜日~金曜日まで大学生と同じように大学に通うプログラムを指します。
2年制MBA
一般に2年制フルタイムMBAと言われるMBAプログラムが王道で、世界でも最もメジャーなプログラムと言えるでしょう。
例えば、ハーバード大学のMBAプログラムhttps://www.hbs.edu/mba/Pages/default.aspx やロンドンビジネススクールhttps://www.london.edu/masters-degrees/mbaも2年のフルタイムMBAです(ロンドンはいろんな期間がある)
日本では、慶應MBAや一橋MBAも2年制のMBAプログラムを提供しています。
1年制MBA
1年制MBAプログラムも世界を見渡せばメジャーなプログラムです。
例えばINSEADやIMDなど欧州のMBAプログラムに多いです。私が交換留学させていただいたスペインにあるIEビジネススクールも1年制プログラムを提供していました。
日本では早稲田MBAが提供している1年制コースが有名ですね。
EMBA
EMBAはExcecutive MBAの略です。これは通常のMBAコースと対象となる学生が異なります。
通常のMBAコースでは3年程度の社会人経験が求められますが、EMBAは社会人経験10年以上が一般に求められます。
欧米だと、HEC Parisやlondon business school、Wharton、Columbia business schoolなどがEMBAプログラムを提供しています。
日本では、慶應MBA一橋MBAなどがEMBAプログラムを提供しています。
土日平日夜間MBA
土日と平日夜間でMBAが取れてしまうプログラム。しっかり修士号をもらえます。
仕事を継続しながら取得したい方にお勧め。
早稲田大学、青山学院大学、神戸大学、その他多くの学校でこのプログラムが提供されています。
オンラインMBA
文字通りオンラインでMBAが取得できます。
海外では、私が交換留学に行かせていただいたIE business schoolがなんとオンラインMBAランキング1位。
(QS online MBA ranking 2020)
ちょっとだけ誇らしい。私はオンラインじゃなく現地で授業受けてましたが…w
(主要6機関が発表しているMBAランキングについてまとめたものはこちら)
日本では、グロービス、BBTが有名です。
ビジネススクールとは何か?
ビジネススクールは文字通りビジネスを学ぶ学校です。日本での定義では、MBAを取得する経営大学院だけでなく、企業や個人などが主催するビジネス講座やセミナーも含まれます
MBAとビジネススクールの違い
「MBA」は「学位」です。
Master of Business Administrationの略で経営学修士の学位を指します。
「ビジネススクール」は「学校」です。
MBAを取得する経営大学院だけでなく、企業や個人などが主催するビジネス講座やセミナーも含まれます。
そもそも日本と海外でビジネススクールの定義は違います
そもそも日本と海外でビジネススクールの定義は異なります。
どちらもスクールの目的は、ビジネスを学ぶことですので、到達したいゴールは同じです。
しかし、日本でのビジネススクールの定義は、MBAを取得する学校だけでなく、その他ビジネスを学ぶ学校も含まれます。
海外
海外では経営学修士(MBA)を取得できる教育機関のみを指して、一般的にビジネススクールと呼ばれています。
日本
日本では、MBAの取得につながらない、経営やビジネスに関する知識やスキルを学ぶスクール、セミナー、ビジネス講座も広義のビジネススクールとして扱われます。
広義のビジネススクールとして扱われているものは、以下のようなものがあげられます。
New school (News Picksが提供しているビジネスが学べる動画コンテンツ)
日経ビジネススクール (日本経済新聞社が主催しているビジネススクール)
また、海外にもMBAは取得できないが、単科で有名大学がオンライン講座を提供していることもあります。
例えば、Harvard Business schoolが提供しているプログラム。
例えば、business analyticsというコースや無料のレッスンもいくつか開講している
これらは修了証をもらえるプログラムはありますが、正式にMBAを取得することはできません。
つまり、この講座は日本で言ういわゆる広義のビジネススクールの定義に当たります。
MBAが取得できる教育機関とビジネススクールが違うと認識しているのは、日本くらいで、多くの国では「MBAが取得できる教育機関=ビジネススクール」という認識がなされています。
MBAと広義のビジネススクールの大きな違い
MBAと広義のビジネススクールの最も大きな違いは「受講しなければならない講座数」や「受講期間」であると言えます。
MBAは修士号であるため、1年ないしは2年間の期間できめられたカリキュラムを決められた時間こなさなければなりません。国際的な「学位」であるからして、それぞれの学校が定めた条件をクリアしなければ授与されません。
一般にMBAでは、経営に必要な知識を網羅的に得ることができるといわれていますので、その分講座数は多く、受講期間も長期となります。
(MBAで学ぶ教科について細かい解説はこちら)
ビジネススクールは、MBAに比べ期間や講座数は短くなったり少なくなったりします。
1日だけのスクールやセミナーで、ピンポイントで得たい知識を学ぶことを目的とする場合は、短期のビジネススクールの方が効率的に学ぶことができるでしょう。
MBAが取得できる教育機関かビジネススクールのどちらに通うべきか
結論から申し上げますと、「人によって通うべき機関は異なる」です。
私は2年制の国内フルタイムMBAを取得し、交換留学に参加し海外のMBA教育機関にも行きました。(交換留学時のブログはこちら)
国内海外共通して言えることは、1年間なり2年間なり集中して経営について学べる環境は素晴らしく、大変貴重で何物にも代えがたい経験となりました。
一方、2年間の機会コスト(仮に働いていれば得られた給料)と生活費と学費は馬鹿になりません。その間仕事で得られたはずであった経験も得られません。
私は、そのコストなどを上回る経験がMBAに通った2年間でできたと確信していますが、それはまだ単身だったからかもしれませんし、交換留学に参加できたからかもしれません。
また、この2年間で感じたこととしては、ビジネスの知識は書籍なり、日本のMBAなり、海外のMBAなり、探せばほとんど同じ情報が得られるということです。
あたりまえですが、MBAでも教科書が配布され、その教科書は市販の本です。
みなさんでも普通に手に入れられます。
(私がおすすめする初心者でもわかるMBAの知識が得られるビジネス書籍はこちら)
(無料あり 初心者からビジネスが学べる動画サービスまとめはこちら)
ですから、自習できる人は自習するだけでMBAと同じ知識を手に入れることは可能です。
(MBAでは知識以外にも手に入れられるものがたくさんあります。)
そのため、機会コストや授業料の高さを気にされる方は、1日や1週間の短期のビジネススクールに通ったり、単科だけ受けられる講座を受講してみたりしてお試しされることをお勧めします。
そこで心が躍れば、MBA受験の準備をされてもよいですし、心が躍らなければMBAに通う二年間はちょっと無駄になってしまう可能性が高そうです。
広義のビジネススクールであるグロービス学び放題は、1週間無料キャンペーンをやっているので、そこで自分の興味のある講座をまず受けてみることから始めてもよいでしょう。
まとめ
MBAはMaster of Business Administrationの略で経営学修士の学位を指しますが、ビジネススクールはMBAを取得する経営大学院だけでなく、企業や個人などが主催するビジネス講座やセミナーも含まれます。
MBA受験やビジネスクール受講を検討されている方は、まず無料の範囲で興味のあるものを受講されることをお勧めします。
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