【詳しく解説】リーンスタートアップとは?初心者でもわかるように本をもとに解説しました。

こんにちは
今回は、リーンスタートアップとは?について解説をお届けします。
結論から言えば、リーンスタートアップとは
革新的な新規事業を作る際や起業の際に、短いサイクルでの「検証による学び」を繰り返すことで、製品やサービスを生み出す確率や生み出す生産性を高める方法論
です。
元となった本はこちら。
今回は、この手法について詳しく解説します。
この書籍は、特に新規事業立ち上げに携わっておられるみなさんや、起業を考えられている皆様には必読書です。
このブログを最後まで読めば、
リーンスタートアップとは?
リーンとは?
リーンスタートアップが生まれた背景
スタートアップはなぜ失敗するのか?
リーンスタートアップの目的
リーンスタートアップの著者について
リーンスタートアップのやり方・方法
が分かります。
私は新規事業を立ち上げ、何度か失敗した経験から、この本を読みなおしました。

リーンスタートアップとは?
リーンスタートアップとは
革新的な新規事業を作る際や起業の際に、短いサイクルでの「検証による学び」を繰り返すことで、製品やサービスを生み出す確率や生み出す生産性を高める方法論
です。
2012年にシリコンバレーで書籍化され全世界で100万部以上売上ました。
イノベーティブな製品やサービスは、極めて成功率が低いですが、それを引き上げるためのマネジメント論として体系化されました。
これまでの手法に比べると、短いサイクルの「検証による学び」を通して、イノベーションを継続的に生み出せるアプローチである点が新しいと言えます。
ちなみに書籍「リーンスタートアップ」の最も良い点は、著者が自分の経験や事例を用いてリーンスタートアップについて、数字・実例を用いて科学的に検証しているところにあります。
リーンとは?
リーンは、トヨタ自動車で行われていた生産工程にける無駄を徹底的に省くことに主眼を置く「リーン生産方式」から取られました。
リーンスタートアップは、生産過程で生産性を上げる工程で使われていたリーン生産方式を、起業のプロセスや会社組織に適用した手法と言えます。
リーンスタートアップが生まれた背景
この書籍は2012年にシリコンバレーで出版されました。
2000年~2010年は、シリコンバレースタートアップの全盛期です。
名だたるネットスタートアップがこの時期に誕生しています。
Youtube 2006年創立
Twitter 2006年創立
Facebook 2004年創立
そんな彼らに憧れ、多くの人がスタートアップを立ち上げ、そして失敗していきました。
著者のエリックリース氏もその一人でした。
意気揚々と起業したものの、失敗を繰り返してしまったそうです。
強い意志、良い製品、適切なタイミング…
これらを満たしていても、スタートアップの成功確率は必ずしも上がらないと気付いたと言います。
スタートアップはなぜ失敗するのか?
著者曰く、原因は多くあると言いますが、主な要因は次の2つに絞られるそうです。
・優れた計画やしっかりした戦略、市場調査に目を奪われすぎている
・とにかくやってみようが多すぎる
これまで、イノベーティブな製品やサービスを生み出す組織のマネジメント手法は確立されていなかったことに、大きな問題があると著者は考えたようです。
リーンスタートアップの著者について
エリック・リース氏
著者は、3度目の起業でIMVUという3Dアバターを用いたコミュニケーション製品を開発し、成功をおさめます。
まさにその時実践したのが、リーンスタートアップだったということです。
著者は、子供のころからゲームばかり行っていたそうで、大人になってもどうしても技術的な側面にばかり目が行く性格だったそうです。そのため、スタートアップの成功という意味では、遠回りばかりしてしまったそうです。
そこで、そんな彼でもうまくいくマネジメント手法の開発が必要だと考え、この手法が出来上がりました。
近年は、ベンチャーのイベントで講演を行ったり、ハーバードビジネススクールのアントレプレナーインレジデンスでもあります。
書籍の中では、IMVUで経験したことが数字とともに書かれているので、実際に新規事業にチャレンジしている人にとってはとても貴重な書籍となっています。
リーンスタートアップの目的
リーンスタートアップの目的は「革新的な新規事業の生産性や成功確率を飛躍的に向上させること」です。
「ヘタな鉄砲かずうちゃ当たる」ではなく、イノベーションをうむ革新的な新規事業でも成功確率を科学的に上げられるというわけです。
そのため時間、情熱、スキルといった貴重な人的資源の無駄遣いを防ぐことができます。
リーンスタートアップのやり方・方法
リーンスタートアップの5原則からなりますが、ここでは特に大切な2つの原則についてピックアップし概要をお伝えします。
・検証による学び
・構築―計測―学習
著者はアイディア→構築→製品→計測→データ→学び→アイディア→…のループを回し続けることがカギであると主張します。
また1サイクルにかかる日数を小さくすることも必要だと主張します。

また、検証による学びでは、そのビジネスにとって最もリスクが高い部分に焦点を当ててまず検証すべきであると言います。
この時点で学びのもととなるものは仮説であり、当然間違っている可能性が高いです。だからできるだけ早く検証する必要があるのです。
できるだけ早く小さな製品を作り、それを計測可能な指標で計測し、次につなげていく。
そうすることで、どれほどイノベーティブな製品であっても、マネジメントが可能となるのです。
著書では、計測すべき指標や計測の方法まで細かく書かれています。
>>もう少し詳しく知りたい方はこちら。リーンスタートアップ要約
まとめ
今回はリーンスタートアップとは?についてお伝えしました。
リーンスタートアップとは、革新的な新規事業を作る際や起業の際に、短いサイクルでの「検証による学び」を繰り返すことで、製品やサービスを生み出す確率や生み出す生産性を高める方法論です。
最近発売されている多くの新規事業の本はこの本をもとに作られているため、原著を一度読んでおくことは新規事業に携わる方にとっては必須だと思われます。
新規事業がうまくいかないと悩んでいらっしゃる方にとってもおすすめの一冊です。