海外MBAを諦め日本国内MBAに進学して卒業した感想 英語の勉強(TOEFL・IELS)で心が折れそうなあなたに捧げる、最も考えるべき事
こんにちは
このブログを読んでくださっている方は、海外又は国内MBAに興味がある方、海外MBAを志したものの英語の点数が伸び悩んでいる方、日本国内MBAと海外MBAの違いについて知りたい方が多いのではないでしょうか?
私は海外ビジネススクール進学を志したものの英語の点数が伸び悩み、もう一年英語の勉強をするか、あるいは日本国内のMBAに進学するかで悩み、最終的には日本国内のMBAに進学しました。結局、日本国内MBAから交換留学の制度を使い、スペインのIE business schoolに半年間通いました。
そんな私が感じたこと、今感じていることを書かせていただきたいと思います。
このブログを最後まで読めば、
海外MBAをあきらめ日本国内MBAを卒業した人の今の思い
英語の勉強で心がおれそうな人に捧げる、あなたが最も考えるべき事
海外のMBAと日本国内MBAの同じ点、異なる点
私から皆様への激励
が分かります。
海外MBAを諦め日本国内MBAを卒業した人の今の思い
3つ大きく思っていることがありますので、順に書いていきます。
- 単純に海外MBAを卒業した人はうらやましい
- MBAを卒業しても英語を話せるようになりたい意欲は衰えない
- 自分が海外のMBAに挑戦し続けるべきだったかどうかはわからない
単純に海外MBAを卒業した人はうらやましい
第一に海外MBAに憧れていたこともあって、単純に海外MBAを卒業された方をうらやましく思います。
また、IEでご一緒した方は、GAFAM、外金融、外コンなど、いわゆる就職偏差値の高い会社に軒並み就職されました。
(一般に言う就職偏差値の高い会社に行くことが、その人の幸せにつながるかどうかは定かではありません。)
海外MBAは自己実現の手段ですから、私自身が手段にあこがれるなんて本末転倒も甚だしいですが、事実あこがれてしまったので、この気持ちを持つことは仕方ないととらえています。
MBAを卒業しても英語を話せるようになりたい意欲は衰えない
TOEFLが90点くらいにしかならなかったので、国内MBAに切り替えました。
しかし海外MBAを志した一つの要因として、英語を使って世界で勝負したいという気持ちを持っていました。
絶対に成し遂げたいと強く思っていたわけではありませんが、いずれは…と思っていました。
結局、交換留学はしたものの、いまだにこの気持ちは衰えることなく、英語を話せるようになって世界で仕事がしたいと今でも思っています。
自分が海外のMBAに挑戦し続けるべきだったかどうかはわからない
国内MBAにして後悔しているかと聞かれれば、「yes」と「No」と感じます。
上で書いた2つの気持ちを持っているため、少し残念な気持ちはあるものの、私の人生に海外MBAが絶対に必要だったかどうかは未だにわかりません。
後悔していないと感じる理由を2つ次の章で挙げたいと思います。
英語の勉強(TOEFL・IELS)で心が折れそうなあなたに捧げる、最も考えるべき事
今現在進行形で悩んでいるあなたが考えるべき大切なことを2つ挙げます
もっとも大切なことは、「キャリアフィット」
もっとも大切なことは、「キャリアフィット」です。
私の場合、キャリアビジョンの中に「海外で働きたい」のほかに、「自分でビジネスを切り開きたい」という思いも強くありました。
「自分でビジネスを切り開く」のに、「海外で経営を学ぶ」ことは必須ではありません。
だから、私は国内MBAでよかったとも思っています。
また、大学受験の時に浪人をしたのですが、「ぶっちゃけ浪人しなくてもよかったな」と感じていたのです。あの時の時間がもったいなかったと思っています。何せ現役時代と浪人時代で同じことを2回するのですから。
今回も自分の貴重な人生の時間をどう使うかを考えた結果、海外で学ぶことは最優先ではないという決断をしました。
「夢の優先順位」
その次に大切なことは、「夢の優先順位」です。
何事も粘ることも大切ですが、時間という貴重な資源を消費します。粘り続けている間、他のことはできません。
海外MBA受験において、自分で何を重要視して、何を重要視しないか。
仮説でもよいので優先順位を決めることが必要です。
結局何が大事かなんて、本人にもわかりませんが、仮説で決めてしまうのです。
株トレードも同じです
「株トレードで成功する人は損切ができる」とよく耳にします。
自分の中で優先順位がついているのでしょう。今の株を持ち続けることよりも大切なことがその人には見えているのでしょう。
会社の経営も同じです。
いかに撤退するか。撤退の決断ができる経営者は優秀だとされています。
何せ挑戦の7~8割は失敗するのですから。
つまり大切なことは、その人の中で優先順位が仮やあてずっぽうでもいいから決まっていること、です。
では優先順位をつけるために、海外MBAと国内MBAで何が違うのでしょうか?
私の経験から述べます。
海外のMBAと日本国内MBAの同じ点、異なる点
海外のMBAと日本国内MBAの同じ点
基礎科目で学ぶ内容に大差はない
そもそも星野リゾートの星野社長もおっしゃっていましたが、MBAで学ぶことはほとんど書籍になっています。
<参考記事>
MBAで学ぶ知識は、学校に行かなくても得ることができます
素人から始めて100冊以上書籍を読んだ私が理解しやすかった書籍を厳選しました
>>【MBAが学べる書籍6選】初心者からビジネスの基礎を独学で学べるおすすめ書籍・必読書はこれだ
また、ライフネット生命の岩瀬社長も、「MBAはフィットネスジムだ」とおっしゃっています。
「鍛える設備やトレーナーがそろっている」という点から、フィットネスジムとおっしゃっています。
つまり、MBAで学ぶことは自分で独学で勉強することだってできるということです。
私が通っていたMBAでも、ハーバードビジネススクールのケースを用いて授業が行われていました。全く同じ教材です。
つまり、MBAでベースとして学ぶことは、どこの学校へ行こうがほとんど変わらないということになります。
生徒のやる気
やる気のある生徒の割合はどこの学校も同じです。
どういうことかというと、どこの学校も「2:6:2」です。
どこでも「やる気ある生徒2:普通の生徒6:やる気ない生徒2」です。
これは、人間の団体はすべてこうなると言っても過言ではないでしょう。
会社でお勤めの皆さんや、部活の経験があるみなさんは、理解しやすいのではないでしょうか。
海外のMBAと日本国内MBAの異なる点
専門科目で学べることは違う
学校ごとに先生が違うことから、学校で専門的に学べることは異なります。
例えば、マーケティングに強い学校はマーケティングの先生が多いですし、起業に強い学校は起業の先生が多いです。
IEは、アントレプレナーシップで有名ですが、やはり、私が通った国内MBAと比較すると、アントレプレナーシップに関する授業が多いですし、教授の数も多いです。
そのため繰り返しになりますが、学校選択は「キャリアフィット」が大事になってきます
生徒の数や質、属性
学生の数、質、属性などは、学校によって明らかに違います。
学校それぞれ違いますが、ハーバードMBAと日本国内のMBAを比較すると、生徒の数、質、属性の面で、国内でハーバードに太刀打ちできる学校はないのではないでしょうか。
授業料
授業料はかなり違います。
代表的な日本と海外2つの学校について、1年の学費を比較してみましょう
Harvard business school 7,344,000円($73,440(1ドル100円換算))
ハーバードビジネススクール学費>>
早稲田ビジネススクール 全日制グローバル 1,843,000円
早稲田ビジネススクール学費>>
なんと単純計算でハーバードビジネススクールは早稲田ビジネススクールの4倍以上です。
それほどの価値があるとはいえ、悩ましいところです。
学校のランキング
ランキングに意味があるかどうかの議論は置いておいて、有名なMBA卒業したのと国内MBAを卒業したのでは、履歴書の見栄えは全く違います。国内MBAは世界的に評価されているところは、少ないです。
人生において履歴書の見栄えをよくすることが必要だと感じられるみなさんにとっては、ランキングは大きな指標の一つになります。
企業の面接官にも、一定の見栄え効果は働くでしょう。
私から皆様への激励
私が皆さんにお伝えできることは「自分の人生を豊かにできるのは、自分一人だけ」という事実です。
繰り返しになりますが、何事も、続けることも、他のことをやるのも、「時間」を消費します。
やるのも自分、決めるのも自分です。
そのため、自分のキャリアの優先順位を、仮説でもよい(間違っていてもよい)ので、今決めていることが大切です。
ちなみに、私が通った国内MBAには、キャリアの授業はありませんでした。IEにはあったような、なかったような。
つまり、自分のキャリアについては、MBAに進もうが、進むまいが、自分で考えなければなりません。
MBAに進んでから就職先に悩む人がちらほらいるように、自分のキャリアの問題は常について回ります。
人生100年時代です。
MBAの価値なんて、結局死ぬ前にしかわからないでしょう。
自分の人生やり残したことがないように生きる。
その一点につきます。
英語の勉強を続けられるのも良いですし、国内MBAに切り替えるのも良いです。
通っていた予備校のカウンセラーの方も、海外から国内に切り替える方は、毎年何名かいらっしゃるとおっしゃっていました。
全ての選択は正解です。
間違った人生などありません。
みなさんの人生が、良い人生になることを心から祈っています。
もし、何か悩み事がある方がいらっしゃいましたら、私でよければ相談に乗りますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
MBAで学ぶ知識は、学校に行かなくても得ることができます
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